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「不昧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不昧の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出の記」より 著者:小泉節子
四万程ございました。家康公の血を引いた直政という方が参られまして、その何代か後に不昧公と申す殿様がありましたが、そのために家中の好みが辺鄙に似合わず、風流になっ....
野狐」より 著者:田中英光
胡鬚赤シト。更ニ赤鬚ノ胡アリト。 無門|曰ク、不落因果、ナンノ為ニ野狐ニ堕ツ。不昧因果、ナンノ為ニ野狐ヲ脱スル。モシ、者裏ニ向ッテ、一隻眼ヲ著得セバ、スナワチ....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
ものの心までが、おのずと潤いを帯びて、明るくなってくるものだ。 天明三年、松平不昧は稀代の茶入|油屋肩衝を自分の手に入れた。その当時の取沙汰では、この名器の価....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
して聞いている。咳一つするものがない。 説き去り説き進む中斎の講義…… 「虚霊不昧、理具万事出、心外無理、心外無事」 ちょうどこの辺りまで来た時であった、夕....
柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
考えました。……雲州様なら松江侯、すなわち松平|出雲守様、出雲守様ときたひには、不昧様以来の風流のお家、その奥庭の結構は名高いものでございます。……雲州の庭とい....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の事あるも決して偶然ではない。……というのは、米原氏の出生地は出雲であって、松平不昧侯や小林如泥、荒川鬼斎などの感化が土地の人の頭に残っているので、美術的に自然....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
出雲の方は文化的であります。まだ一世紀半ほど前のことに過ぎませんが、出雲には松平不昧公という殿様が出ました。名君で産業に学藝に並びつとめ、国を富ましめ文化を進め....