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「不朽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不朽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ことには、同時に院長も異様な急死を遂げている。とにかく、斯んな田舎警察にも、万代不朽の調書を残してやってくれ給え」 その時、三十恰好のずんぐりした男が入って来....
宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
るほど、あの怪物は生きてはいるが、意識がないようである。僕から見れば、博士は千古不朽の大発明をしたように思うが、当の博士としては、これではまだ研究を完成していな....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ものか、私は知らない。彼は神(Ti)よりも以前からあったように見える。』『天地は不朽である。それは自分自身を作り出したものでもなく、また自身のために存在するもの....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
いうことである。ある官人はこの名人のたてた茶の味がわからなかったために、その名を不朽に伝えている。 宋代には抹茶が流行するようになって茶の第二の流派を生じた。....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
るものは、主としてその内容如何である。それは果して宇宙人生の目標を明かにし、永遠不朽の真理を伝えているか否か?……恐らく多数人士にとりて、此等の通信は全然無価値....
読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
なる要求である。岩波文庫はこの要求に応じそれに励まされて生まれた。それは生命ある不朽の書を少数者の書斎と研究室とより解放して街頭にくまなく立たしめ民衆に伍せしめ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
うとしながらまた考えなおした。これを見てもわたしは立言の人でないことが分る。従来不朽の筆は不朽の人を伝えるもので、人は文に依って伝えらる。つまり誰某は誰某に靠っ....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
づいて、「英雄之書」、「グドルン詩篇」などとともに、じつに民族の滅びざるかぎり、不朽の古典なのであるから……。 この物語が、おそらく十二世紀末に編まれたであろ....
戯作者」より 著者:国枝史郎
れぞ東海道五十三次を三月がかりで遊び歩いた長い旅行の第一日であり、一九の名をして不朽ならしめた、「東海道中膝栗毛」の、モデルとなるべき最初の日であった。 剣道極....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
民として古今東西に通ずる大原理に立って世界に躍進するゆえんの道を考えねばならぬ。不朽の典籍に親しんでその良心と理性を満足せしむることは大国民としての根本的教養で....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
広さ大きさを構成しえた最高の詩人が、エセックスという「気高い貴族」に、すばらしい不朽の姿を与えている。 ……気高き貴族よ、 ついこの間、あなたの名を恐れて全スペ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に似たり。しかしてその急速の心中に、秀然として高く皓然として潔き、一種卓絶、万古不朽の元気ありて存す。その気発しては愛国の精神となり、凝りては尊王の忠魂となり、....
西航日録」より 著者:井上円了
す。その所感をつづること左のごとし。 曾観墜果究天元、一代新開万学源、身死骨枯名不朽、永同日月照乾坤。 (かつて果物の落ちるを観察して自然法則の本源を究め、一代....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の二首はそのときの所感を写す。 遥訪車、老農猶守古賢廬、壁間留得林檎影、知是千秋不朽書。 (はるかにぽつんとある村を訪ねて、日暮れに車をとどめた。老いた農民がこ....
革命の研究」より 著者:大杉栄
変化する。太陽系も、遊星も、気候も、動植物も、人種も。人間社会の諸制度がどうして不朽のものであり得よう。 何ものもそのまま継続するものはない。いっさいのものは....