不死身[語句情報] »
不死身
「不死身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不死身の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
である。
アキレス
希臘《ギリシア》の英雄アキレスは踵《かかと》だけ
不死身ではなかったそうである。――即ちアキレスを知る為にはアキレスの踵を知らなけ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
何にも見当らなかった。 明くれば、月が代って、ここに四月一日を迎えた。 遉に
不死身を誇る僕も、連夜の奮闘にすっかり参ってしまった。それでその日は、例によって....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
た。せっかく屋上に追いつめた痣蟹を逃がしてしまったことは惜しかった。しかしいくら
不死身の痣蟹でも、そんな高空に吹きとばされてしまったのでは、とても無事に生還する....
「地中魔」より 著者:海野十三
ったのは大江山捜査課長だった。それほど驚いたのも無理ではなかった。岩というのは、
不死身といわれる恐しい強盗紳士だ。彼は下町の大きい機械工場に働いていた技師だが、....
「蠅男」より 著者:海野十三
、いまや軽々と自由になった。 砂の中にもぐりこんだ蠅男の苦しそうな呻き声。だが
不死身の蠅男のことであるから、そう簡単に、砂の中で往生するかどうか。 蠅男は、....
「地球盗難」より 著者:海野十三
けちまった。ざまア見ろいだ!」 と、武夫の父の河村氏は本快の微笑をもらしたが、
不死身の彼も重傷を怺えてのこの奮闘に疲れ果てたのであるか、 「ああッ……」 と....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
そ彼を殺してしまおうと思ったが、前にもいう通り、彼は武芸に達している上に、一種の
不死身のような妖僧であるので、迂闊に手を出すことを躊躇していると、その大将の劉国....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
道中かな。えいと叫べば、はや五体は宙を飛んで行く。ぐんぐん登れば雷様を下に見る、
不死身の強さは日本一の、猿飛佐助の道中だ」 という洒落が出て来ると、もう憂鬱は....
「海底都市」より 著者:海野十三
僕は傍《そば》にいたオンドリの肩を叩いた。そのときのオンドリのおどろいた顔!
不死身《ふじみ》 「僕はまだ死んで居らんぞ。よく見たまえ」 僕はオンドリの腕を....
「超人間X号」より 著者:海野十三
いじゃないか。それだのに、博士はにやにや笑っている。ほんとうの博士なら、どんなに
不死身《ふじみ》だって……」 だれも答えるものはなかった。 「いつか博士はぼく....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
礼……というわけですが、ルーズベルトのお願いしたいと申す新兵器は絶対に弱味のない
不死身の手のつけられないハリケーンの如き凄い奴を、どうぞ御提供願いまする」 「そ....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
だね」 雀百までおどりを忘れずだと私は笑った。 とにかく死ぬものかと思った。
不死身の武麟さんではないか。 果して、武田さんは元気で帰って来た。マラリヤにも....
「道」より 著者:織田作之助
仕事が出来るのはよくない前兆だぞと、今はもう冗談にからかってもギクリともしない。
不死身の覚悟が出来ているかのようである。死んだという噂を立てられてから六年になる....
「武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
れよりも残念だったのは当の武田さん自身であったろう。死に切れなかったろうと思う。
不死身の麟太郎といわれていた。武田さんもそれを自信していた。まさか死ぬとは思わな....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
豪放かつ不逞な棋風と、
不死身にしてかつあくまで不敵な面だましいを日頃もっていた神田八段であったが、こん....