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「不死鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不死鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
いのちの初夜」より 著者:北条民雄
亡び方では決してないのです。廃兵ではなく、廃人なんです。けれど、尾田さん、僕らは不死鳥です。新しい思想、新しい眼を持つ時、全然癩者の生活を獲得する時、再び人間と....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
のごとくその死灰の中から再び甦生せんがためにのみ我と我が身を燃き尽くすこの自然の不死鳥(〔Pho:nix〕)の行方を時と空間の無限の果まで追跡してみれば、これら....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
であるのを思うと、正隆は堪え切れない思いが、自ずと胸に迫るのを覚える。 希望は不死鳥なのか、不思議な未来への願望。それを飽くまでも拒絶し、否定し、無に帰そうと....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
に売り払ったのです。 けれども今では、自然の光、世界の愛人、人民の喜び、天地の不死鳥であらせられる陛下に保護されましたので、もう私は悪い扱いをされる心配もなく....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
き得る人生の源泉はどこにあるかということ。ここの究明に至ると、そこにある新鮮さは不死鳥的なものがあります。 ね、私の宿題の表も些か形式からその本質へすすみつつ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
打て、打て、打ちみよ われは死なじ。 死してはまた生き 屍灰《はい》より生まるる不死鳥のわれ。 殺せ、殺してみよ、 われは死なじ。 ――バイーフ―― ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
そのために犠牲になっても、いたし方ないでしょう。身を焼いて灰からよみがえるという不死鳥の覚悟をしようじゃありませんか。」 小川先生は、大きな息をして眼をつぶっ....
独逸の範とすべき点」より 著者:国枝史郎
い、化学や芸術の花を咲かせて、敵国に復讐し、己れ甦生する所にある。 この民族の不死鳥的態度は、取って以って我等の範としてよかろう。....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
た。全欧州のカトリックが、反乱のために祈ったのもだめだった。時の法王がチロオヌに不死鳥の羽を贈ったのもだめだった。三千のスペイン兵がキンセールに上陸した、それも....