不浄場[語句情報] » 不浄場

「不浄場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不浄場の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
光と風と夢」より 著者:中島敦
。往来で俄《にわ》かに腹痛を催した私が、急いで傍にあった大きな建物の門をくぐって不浄場を借りようとすると、庭を掃いていた老人の門番が「何の用です?」と鋭く咎《と....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、 「イヤ、実にどうも、なんともかともおどろき入りましたテ。てまえは、源三郎めが不浄場から出て、手を洗っているところを遠くからチラと見たのですが、それでもうこの....
ココナットの実」より 著者:夢野久作
、不思議な調子を震わしはじめた。 「……その運命の神様と申しまするのは、竈の神、不浄場の神、湯殿の神、三ツ角の神、四つ辻の神、火の山の神、タコの木の神、泥海の神....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
土地の角地面の地主さんになれなかった怨《うら》みを時たまこぼす。 「あすこはな、不浄場といってたが、悪い奴ばかりはいないのだ。今と違ってどんなに無実の罪で死んだ....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
した。 「さて、秘巻はお譲り致した。……悪霊退散の方法はな?」 八 「不浄場をお取り壊しなさるよう」 これが正雪の言葉であった。既に秘巻を譲られたか....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
しよう、これはこうしようと考えながら、二人の女たちを探して、廊下を歩いて行った。不浄場に近いところに、小さな隠れ座敷のようなところがあった。そこは、女の客などが....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
軽な賊の忍ぶような。 「開けて見べえ。」 内にも忍ぶ二人、抜足差足縁側へ出て、不浄場近い一枚をそうっと引いた。 「灯を消せ。」 真の暗黒。 透かして見る。....