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不浄門
「不浄門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不浄門の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
って、実あこっそり小田切のお屋敷へ様子見に出かけたんでがすよ。するてえと、裏口の
不浄門がこっそりあいて、中間かなんかでがしょう、いいかげん年寄りのおやじが、とく....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
そち達も手分けして三方を固めい」 「心得ました。そうと決まりますれば、京弥、北口
不浄門を見張りましょうゆえ、七五郎どの新吉どの両人は東口を、東五郎どの長次どの御....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
いた。つとめて土地の不浄を払おうとしたのであろう。表通りの鉄道馬車路を商家にし、
不浄門(死体をかつぎ出した裏門)のあった通りと、大牢《ろう》のあった方の溝《みぞ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ぬとあきらめたある夜、おりからの闇黒《やみ》にまぎれて、一つの黒い影が、中村城の
不浄門《ふじょうもん》から忍び出て城下を出はずれた。そのあくる日、お徒士《かち》....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
きりの見当ちがい。……十三人の腰元は、どこの木戸も出ていない。実は、安珍坂よりの
不浄門からお屋敷へ入って、大井の局に隠れているんでございます」 藤波はサッと血....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
、足を止めた。 そこまで、どう歩いて来たか、彼自身はうつつだった。――伝馬町の
不浄門からぽい、と突き出されて、いきなり、娑婆の朝|東風に吹かれた途端は、覚えて....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
しょう」 と、みな同心部屋を出払って、ひろい役宅、吟味所、各詰所、揚屋、仮牢、
不浄門の裏の空地など、おもいおもいさがし廻った。 奉行所の西門前に、俗に、石焼....