不渡り[語句情報] » 不渡り

「不渡り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不渡りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
ある。それはその午後、思いがけない結果が訪れ、あたら動坂三郎をして、その捨台辞を不渡りにさせちまった。僕はそのことを、役所へ遅く出て知った。それは同僚の一人が、....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
にまでつゞいていた。途中でどっかへまぎれこんでしまった者もあると云う。 月給の不渡りと、食糧の欠乏と、張宗昌の無理強いの戦闘に、却って戦意を失ってしまった。彼....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
変化は兵庫奉行の逃亡となり、代官手代、奉行付き別隊組兵士なぞは位置の不安と給料の不渡りから多く無頼の徒と化したことを告げた。それらの手合いは自称浪士の輩と共に市....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に入ると、実方《さねかた》中将の遺跡、道祖神の祠をたずねなければ、奥州路の手形が不渡りになる。 かくて、田山白雲は、仙台に入る前に笠島の道祖神の祠へ参詣の道を....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
い」 男は三万円の小切手をとりだしてみせた。私は小切手のことは皆目知らないが、不渡りかどうか、交番で鑑定のつく品物ではなさそうだ。しかし伊達男は苦味走った笑み....