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「不生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
う、と父様の命令で、近頃太くしているので、毛虫ではない、臥蚕である。しかるにこの不生産的の美人は、蚕の世を利するを知らずして、毛虫の厭うべきを恐れていた、不心得....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
定まれる身に この時同じく殉死した垣並佐渡守の辞世は、 |莫 人我暫時情 一物不生地 山寒海水清 家臣は、晴賢の首を紫の袖に包み、谷の奥に隠しておいたが、晴....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
さまは、かかる人々のうちから誕生するのです。 第四講 永遠の生命 舎利子。 是。不生不滅。 不垢不浄。 不増。 すでに私は『心経』の肝腎要となっている、いや、....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
負ける者が勝ち、食う者が食われ、食われるものも却て食う。般若心経に所謂、不増不減不生不滅不垢不浄、宇宙の本体は正に此である。 然し我等は人間である。差別界に住....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
私有財産であったという所有関係(生産関係の直接の表現)を示すに他ならぬ。姨捨山は不生産的な労働力を維持するだけの労働営養(食物)の過剰のない生産組織の或る時期に....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
って、そうなければならない。 このことは併し、自然科学の歴史――それは神であり不生不滅の常住者である――の概念の変形したものに外ならなかったのである。 以上....
ゴルフ随行記」より 著者:寺田寅彦
めの労役である。人間の場合においては、球技を職業とする人は格別、普通にはとにかく不生産的の遊戯であり、日常生活の営みからの臨時転向である。こう思ってしまえば誠に....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
である。若き人々はそのもっとも利己的な者でさえ、満ちあふれた生活力をもっている、不生産的であるのを好まない精力の資本をもっている。彼らはその資本を、一つの実行か....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
諸種の快楽を識別する能力を意味し、次ぎに更に新しき力を齎らす生産的な快楽を選んで不生産的な快楽を斥ける意志を意味する。そしてエレン・ケイは猶続けて云う。 「いず....
物を大切にする心」より 著者:種田山頭火
かない場合があることを知らない。 大乗的見地からいえば、一切は不増不減であり、不生不滅である。浪費も節約もなく、有用も無駄もない。だが、人間として浪費は許され....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
うと云うには、私の考では、極く少額に見積っても五百|円は入りましょう、しかし余り不生産的な費用です。』 皆はすこし黙している。院長は静にまた続ける。 『私はも....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
で明白に解脱の正体を見きわめなければ安心出来なかった。この肉体さえも仏陀と等しき不生不滅の性質や働きを得なければ究竟とは考えられなかった。 つまり初一念の希望....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
わたしも知っている。 ファウスト (興奮して語り続く。) 波は自分が不生産的で、その不生産的な力を 八方へ逞うしようとして這って来る。 膨れて、太っ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
わが大阪市においても、もしも市民がもう少し科学的に進歩し、資本主義的工場経営の不生産的なことを理解してくれるなら、煤煙文明の破壊運動が当然起るべきはずであるに....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
過ぎません。真理|当体というものは、もっともっと奥に在って宇宙活機の根元を掴み、不生不滅、不増不減、霊々昭々として湛えております。自然力は場合によっては起滅盛衰....