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「不祝儀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不祝儀の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
なん》ぞ呉れ度《て》えと思うけれども何も無《な》えだ、是ア惣次郎が居る時分に祝儀不祝儀に着た紋附《もんつき》だ、汝も是《こ》れから己《おら》ア家《うち》が無くな....
明暗」より 著者:夏目漱石
際には多少の特色があった。否《いや》でも顔を合せなければならない祝儀《しゅうぎ》不祝儀《ぶしゅうぎ》の席を未来に控えている彼らは、事情の許す限り、双方から接近し....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
朝晩|味噌汁に甘んじて働くのは小諸である。十年も昔に流行ったような紋付羽織を祝儀不祝儀に着用して、それを恥ともせず、否むしろ粗服を誇りとするが小諸の旦那衆である....
話の屑籠」より 著者:豊島与志雄
の圭角を現わしたものが、いくらもある。 昔、フローベルは、新年の挨拶から、祝儀不祝儀の挨拶、其他、社会生活のきまりきった時に或は事柄に、人が使うきまりきった文....
自由人」より 著者:豊島与志雄
られる。世間的な体面だとか、家の格式だとか、誕生日やお正月やお盆や、あらゆる祝儀不祝儀のおつきあい、庭の草むしりから戸締りまで、無言のうちに生活様式が規定されて....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
一抹清涼で、平和な生活を感じさせてくれる。 人間同士でひきおこす出来事は、祝儀不祝儀に拘らず、どことなく陰鬱なものである。人間臭というものは、何につけても身に....
方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
数頁にわたって髷型の写真があり、なかに、いちばん母にうつった毛巻の丸髷があった。不祝儀のとき、華奢で、すらりとした痩形の母は、かえって初々してそれは浄らかに黒ず....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
、蔵元屋の前の御寮さんの時は、それはそれは私どもに親切にして下さいました。祝儀、不祝儀の時の赤の御飯や、蒲鉾や半ペン、お煮付、油揚のようなものを、わざわざ取って....
小説 円朝」より 著者:正岡容
《みいり》はない。 しかもつきあいのほうはもう一人前とみなされているから、祝儀不祝儀、何かにつけて後から後から出銭が多い。 三度に一度は前座に小遣いもやらな....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
どを妹に持たしては置かれません、本当にお前さんの処へ縁付けて置くと、親類中に祝儀不祝儀の有った時に、ピョコ/\跛足を引かれて来られちゃア、私が困りますよ」 主人....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
れでもって、毎年町から五貫文、湯屋・風呂屋・傾城屋から各二百文宛、金持ちの祝儀・不祝儀の際にも各二百文宛を、権利として徴収することを認められ、また盗賊を捕えた時....
エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
方なり、湯屋・風呂屋・傾城屋などの営業者なりから、定期に扶持料を要求する。祝儀・不祝儀の際に、またそれぞれの贈与を要求する。盗賊追捕の際にはその衣服を与えられる....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
煩わすことがことに多いので、盆暮に二百文ずつを与える。或いは富有の者からは、祝儀不祝儀の際に、二百文ずつを与える。また宿の者が罪人を捕えた場合には、肌付きの着物....