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不結果
「不結果〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不結果の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橡の花」より 著者:梶井基次郎
した。それはある娘を対象とした、私の子供らしい然も激しい情熱でした。それの非常な
不結果であったことはあなたも少しは知っていられるでしょう。 ――父の苦り切った....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の者に関する内情はいっこうに存じ寄りがないというのでしたから、これはどうあっても
不結果です。ことに、その性行が温厚篤実という一条に至っては、いやしくも老中職の松....
「蘆声」より 著者:幸田露伴
的で、内心に下手釣師と自ら信じている釣客はないのであるし、自分もこの二日ばかりは
不結果だったが、今日は好い結果を得たいと念じていたのである。 場処へ着いた。と....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
本全権ででもあって、ついに前後三年にまたがる月日を海の外に費やされた。外国交渉の
不結果、随員の不和、言語の困難――これを一行総員百七名からの従者留学生を挙げて国....
「好意」より 著者:豊島与志雄
な嘘を、河野の口から吉岡へ云わせることは、実際に出来もしなければ、よし出来たとて
不結果に終るのみである、ということをはっきり感じた。 「どうしたらいいんだろう、....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
二兎を追うものは一兎をも得ずの諺の如く沢山の支店を持つ人の例をみましても、多くは
不結果に終るようであります。それは多くの支店の中には、必ず赤字のものが出来る、そ....
「それから」より 著者:夏目漱石
ける様にして、面会を延ばすならば、それは自己の問題を解決する時間が遅くなると云う
不結果を生ずる外に何も起り様がない。代助は自分の未来に関する主要な部分は、もう既....