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「不老〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不老の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仙人」より 著者:芥川竜之介
礼を述べました。 「ついては兼《か》ね兼《が》ね御約束の通り、今日は一つ私にも、不老不死《ふろうふし》になる仙人の術を教えて貰いたいと思いますが。」 権助にこ....
放送された遺言」より 著者:海野十三
たくらみはあまりにひどくはないかと思います。チロリウムは人類に適度に服用せられて不老不死の大目的を達するという証明の出るやいなや人々はあらゆる醜い争闘を演じてこ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ります。今の医術はまだ極めて能力が低いのですが、本当の科学の進歩は病気をなくして不老不死の夢を実現するでしょう。 それで東亜連盟協会の「昭和維新論」には、昭和....
骨董」より 著者:幸田露伴
なったり金持になったりしたものには、骨董でも捻くってもらっているのが何より好い。不老若返り薬などを年寄に用いてもらって、若い者の邪魔をさせるなどは悪い洒落だ。老....
運命」より 著者:幸田露伴
後に英雄多く、死前に豪傑|少きは、世間の常態なるが、太祖は是れ真豪傑、生きて長春不老の癡想を懐かず、死して万物自然の数理に安んぜんとす。従容として逼らず、晏如と....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
といえば、まことに蘭飯と称して、蘭の花をたき込んだ飯がある、禅家の鳳膸、これは、不老の薬と申しても可い。――御主人――これなら無事でしょう。まずこの辺までは芥川....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
もってすることならばどんな浮気も許されるであろう。とにかくピカソの写実力と、その不老不死の力と、悪魔的浮気根性と不思議な圧力等においてまったくわれわれは多少羨ん....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
…… 「……一生の願に、見たいものですな。」 「お見せしましょうか。」 「恐らく不老長寿の薬になる――近頃はやる、性の補強剤に効能の増ること万々だろう。」 「そ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
マン伯のことを聞いて知っているだろう。彼はみずから宿なしのユダヤ人といい、または不老長生薬の発見者といい、その他いろいろのことを言い触らしていたので、ある者は彼....
錬金詐欺」より 著者:小酒井不木
学者の石」について段々虫のよい解釈が下され、「哲学者の石」は一方に於て人間をして不老長生ならしめるものだと考えられるに至った。だから西洋中世の有名な学者達はいず....
血友病」より 著者:小酒井不木
、生命を保つことが出来ると思います」 医師の村尾氏は、春の夜の漫談会の席上で、不老長寿法が話題に上ったとき、極めて真面目な顔をして、こう語りはじめました。 「....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
最も年長けたる貴夫人 あれは体の盛になっている※で、 それが醸されて不老不死の名香になって、 まわりへ一面に広がるのですよ。 (ヘレネ登場) ....
北海の白鳥」より 著者:小川未明
ったのです。ちょうどそのころ、東の国から薬売りが、「これは支那の昆崙山にあった、不老不死の薬でございます。」といって、献上したので、王さまはいままで、年をとり死....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
の日に焦かれた彼の顔は赤銅色を呈している。翁の面のようにも見える。長い眉毛が長寿不老というような語を思わせる。明治十二三年頃買って其の儘用い来ったという陣笠のよ....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
ではない。先生は又食物を減じ、仙人に成る道も修行していた。のみならず明治時代にも不老不死の術に通じた、正真|紛れのない仙人の住んでいることを確信していた。僕は不....