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不衛生
「不衛生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不衛生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
時軍医さんの前で文字通りヘタヘタと倒れました)俯仰天地に恥じません。結局活動屋の
不衛生な日常生活がたたったのだと思います。 僕は……野戦の病院に移されました。....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
画を遂行する役人を押し立てて、とうとう今のロンドンを作り上げた。 その不便な、
不衛生な、貧民窟の増加し易い、犯罪の行われ易い、そうして保守的なブル階級にだけ都....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
、猩《しょう》々の毛の様に顔に被さり、皮膚の色は殆ど煤がかった鼠色である。斯うも
不衛生な有様で能く先ア活きて居られることだ。余は色々と声を掛けたが、全くの白痴と....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
山花袋の「一兵卒」は、日露戦争に、満洲で脚気のために入院した兵卒が、病院の不潔、
不衛生粗食に堪えかねて、少しよくなったのを機会に、病院を出て、自分の所属部隊のあ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
文明の弊は、裸の代りに着物を着ているということにはなくて、その着物が身体にとって
不衛生な性質を有っているということだ。身体にとって不合理な衣服が身体の正常な発育....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
っているだけでなく、軍需生産等の動いている産業では、居残り、夜業等の労働強化で、
不衛生極まる施設の中で、身体はどんどん悪くなって行くばかりだ。臨時工は、本工より....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んが起り、灰神楽《はいかぐら》を立てしめることは、甚《はなは》だ不体裁でもあり、
不衛生でもあり、第一、またその灰神楽に、せっかくの静かな室内と新しい調度を思うま....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
長九郎あるのみだ。彼は薬屋をひらいて、輩下の希望者を行商人に仕立て、同時にとかく
不衛生そのものの乞食どもにクスリを与え、まず健康、それから正業につかせようと努力....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
し何ら著しいかつ永続的な影響を及ぼさないであろう。 1) バタヴィアの極度の
不衛生、及びおそらく若干諸国の疫病は、過度に作用する物理的原因と考え得よう。罪悪....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
い。電気治療もラヂウム鉱泉の力をもあながち信用しないのではない。しかし私はここに
不衛生なる裏町に住んでいる果敢ない人たちが今なお迷信と煎薬《せんじぐすり》とにそ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
のでないかとこういう風になりましょう。腰に金時計をブラ下げていても家《うち》では
不衛生的な野蛮的な食物を喫しているといわれたらそれこそ外聞が悪いというようになり....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
ーを浪費しているものはないということであった。無用なる努力、石炭の濫費、そして、
不衛生なる煤煙の製造! 彼はこのままでは結局|姑息な改造で何の役にも立たぬことを....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
好くなろうが悪くなろうが死のうが生きようが構わないで少しでも余計な金を儲けようと
不衛生な品物を売るような商売人は実に国の賊です。こんな事は何とか政府で取締《とり....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
りなく増殖する人口を容れるのであるから、勢い所謂密集部落ともなるのである。不潔だ
不衛生だなどと、贅沢な余裕がどこにあろうと、こう云っております。つまりは区別され....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
した流行病の如きも、彼らには比較的影響が少かったに相違ない。今でも部落の人々は、
不衛生的な生活をなしているにかかわらず、伝染病に殪れるものが比較的少いそうである....