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「不語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
ないと誰が言いましたか。』十、君《きみ》不看《みずや》双眼色《そうがんのいろ》、不語《かたらざれば》似無愁《うれいなきににたり》――いい句だ。では元気で、僕のこ....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
《ねんげ》の一拶《いっさつ》は、ここを去る八千里ならざるも、ついに不言にしてまた不語である。ただ躊躇《ちゅうちょ》する事|刹那《せつな》なるに、虚をうつ悪魔は、....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
はなかった。が、やむを得ない場合だけは必ず画帖などにこう書いていた。 君看双眼色不語似無愁 3 一等戦闘艦×× 一等戦闘艦××は横須賀軍港のドックに....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
社会が最も忌み嫌うところのものである。 おしなべての男女もまた、社会のこの不言不語の強圧に対して柔順である。彼等の多数は愛のない所にその形骸だけを続ける。男性....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十五の男は語る。 「わたくしは最後に『閲微草堂筆記』を受持つことになりましたが、これは前の『子不語』にまさる大物で、作者は観奕道人と署名してありますが、実は清の紀※は号を暁嵐....
蘆声」より 著者:幸田露伴
に入ることが、翌朝のすがすがしい眼覚めといきいきした力とになることを、自然|不言不語に悟らされていた。 丁度秋の彼岸の少し前頃のことだと覚えている。その時分毎....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
。 これは決して筆者の一存の誇張した文辞ではない。その当時の翁の崇拝者は、不言不語の中に皆しかく信じていたものである。そういう筆者も翁の事を追懐する毎に、そう....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十四の男は語る。 「わたくしは随園戯編と題する『子不語』についてお話し申します。 この作者は清の袁枚で、字を子才といい、号を簡斎....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
驚いたのである。 赤羽|停車場の婆さんの挙動と金貨を頂かせた奥方の所為とは不言不語の内に線を引いてそれがお米の身に結ばれるというような事でもあるだろうと、聞き....
池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
うだ。 (『文藝倶楽部』02年4月号) *〈日本妖怪実譚〉(記者)より。筆名は「不語堂」使用。....
河童小僧」より 著者:岡本綺堂
もあるものか。 (『文藝倶楽部』02年5月号) *〈日本妖怪実譚〉より。署名は「不語堂」使用。....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
」 孝子が問いかえしたことは、それは、女生徒の間にも、女教師たちの間にも、不言不語《いわずかたらず》に考えられていることなのだ。彼女が描く絵はとにかくとして、....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
知の人吉村君に剣舞を習ったりした。「孤鞍衝雨」などは繞石君得意のもので少女不言花不語の所などは袖で半ば顔を隠くして、君の小さい眼に羞恥の情を見せるところなど頗る....
妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
もかかわらず、江戸時代の怪談にはかの『聊斎志異』を始めとして、『池北偶談』や『子不語』や『閲微草堂筆記』などの系統を引いているものは殆ど見られないようである。大....
妖影」より 著者:田中貢太郎
私はこの四五年、欲しい欲しいと思っていた「子不語」を手に入れた。それは怪奇なことばかり蒐集した随筆であって、序文によるとその....