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不足勝ち
「不足勝ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不足勝ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
く、英国から再三の慫慂を受けたのにも応じなかったのは、偏えに背後の米国を警戒して
不足勝ちな石油を蓄積したいためと伝えられておりますが、このために日本民族の実力が....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
まち困難に陥り、朋輩に借金でもして一時をしのがねばなるまい。しかしふだんの時でも
不足勝ちであったものが、その借金を返すことは容易でなく、ついには不処理の結果、店....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
から酒をくらって遊び歩き六千石の大身でありながら、少しの金の蓄えもなくいつも財用
不足勝ちであった。だから、亀右衛門は折り折り強意見を加えた。ところが、その時は承....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
あった。 孝明天皇はお酒をお嗜みになられた。とは申せ、宮中供御のことは、いつも
不足勝ちである。であるから、陶然としてご興を催さるることなど思いもより申さず、ご....
「童話を書く時の心」より 著者:小川未明
たとしたら、お嬢さんや坊ちゃん方は喜ぶかも知れない。或は、貧しい家に生れて、常に
不足勝ちに育った子供等の中でも、こうした種類の童話を喜ぶものがあるかもしれない。....