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不通
「不通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不通の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
ういうわけです」 「父はあたくしの幼いときに、東京へ預けたのです。はじめは音信も
不通でしたが、この二、三年来、手紙を呉れるようになり、そしてこんどはいよいよ会い....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
はない。しかし戸越公園とか、雪ケ谷か洗足だったかの発電所などに落ち、地上線が半分
不通となった。 そのほか川崎で石油のドラム缶が百二十個ぐらい燃えた由。 また....
「地球盗難」より 著者:海野十三
にしなければならぬ博士を苦しめるとは、一体全体どうしたことであろうか。 電話の
不通が直る間、ぜひ大隅学士の話を聴きたいという天文台の幹部学者の申入れがあったも....
「大脳手術」より 著者:海野十三
その理由は、見当がつかなかった。しかし珠子があれ以来私に対し行方をくらまし、音信
不通の状態をとっていることから考えて、たとえ相手が瀬尾教授であろうと、それと肩を....
「怪塔王」より 著者:海野十三
思います。白骨島をすぐにも攻略したいのは山々でございますし、あの島に上陸後、音信
不通となった小浜兵曹長のことも気にかかりますが、しかし御国に仇をする怪塔王を本当....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
。室内にあったラジオの受信機が、いきなり臨時ニュースを喋りだした。 「東海道線が
不通となりました。保土ヶ谷のトンネルが爆破されました。例の怪少年が、この事件に関....
「空襲警報」より 著者:海野十三
これには途方に暮れてしまった。同士討なんて、考えたこともなかった。ラジオも電話も
不通では、この騒はさらに大きく広がってゆくだろう。だが、旗男は、見なれない背広男....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
さん、癇癪持の、嫉妬やきで、ほうずもねえ逆気性でね、おまけに、しつこい、いんしん
不通だ。」 「何?……」 「隠元豆、田螺さあね。」 「分らない。」 「あれ、はは....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
は太息ついて、 「ああ、そうですか、じゃあ里に遣られなすったお娘なんですね。音信
不通という風説だったが、そうですか。――いや、」 と言を改めて、 「二十年前の....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
、発車を待つのが、三分、五分、十分十五分――やや三十分過ぎて、やがて、駅員にその
不通の通達を聞いた時は! 雪がそのままの待女郎になって、手を取って導くようで、....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
ンスのうまい青年がいたが、この人は研究所解散後もよく遊びにきた。その後ずつと音信
不通になつているらしいが、今でも伊藤と会うとときどきこの人のうわさが出る。何とな....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
る。 桂田博士も尠なからず困った様子で何とも答えない。 六探検者の言語
不通 月野博士は最先に立ってズンズン向うに進むのでほかの人々もその後に続いてや....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
いうのは、祇園の名妓だそうである。 名妓? いかなるものぞ、と問われると、浅学
不通、その上に、しかるべき御祝儀を並べたことのない私には、新橋、柳橋……いずくに....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
い了簡かも知れません……従妹め、怒ったの怒らないの、それぎり出て来ない。……音信
不通同様で――去年急病で亡くなりました。がその節は、私は大阪へ行っていました。 ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
宿所を去りて汽船オリアナ号に投ず。田辺氏、余を送りて船中に至る。リオ滞在中、言語
不通なるにかかわらず、なんらの不自由を感ぜざりしは、全く同氏の好意に帰す。ここに....