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「不適任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不適任の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
社会時評」より 著者:戸坂潤
校の児童は非常に敏感なので、自然生徒に軽侮されることになるから、結局教育家として不適任だと、相当ハッキリ告白しているのである。だが問題は単に師範学校に這入れるか....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ある。 こういう芸術にたいしては、おそらくクリストフは、他の芸術家たちと同様に不適任であるかもしれなかった。彼の長所そのものが、彼の平民的な力が、ここでは一つ....
貞操問答」より 著者:菊池寛
た生活では充たされなかった。 その上、かれは美男であったから、女学校の教師には不適任であった。 思慮もなく、ただ無分別に、うろうろと、あこがれの瞳をよせる少....
次郎物語」より 著者:下村湖人
かにも心外だというように、口をとがらしたが、 「要するに、ぼく、今のままじゃあ、不適任だという気がするんだ。」 「どうして?」 「どうしてって――」 と、次郎....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ずかしく考えることはいりません。あなたは字もならわない、学問もやらないから学校は不適任とおいいですが、今日、あなたにこの事をお願いするまでには私の方でも充分あな....
」より 著者:カフカフランツ
君の考えによるといちばん無知な人間であるはずのこの私がそれを見抜くんだから、君が不適任だということはなんとはっきりしているだろう。君はたしかにいい娘だ、ペーピー....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
った。だが、これだけはどうしてもいわなければならないことに、エセックスにはどうも不適任と思われる地位がある。たとえば、アイルランドに復任させることなどで――とい....
黒田如水」より 著者:吉川英治
ではない。神でないものが天下統一の大業を成そうとするのである。大過あらばその業は不適任な者として自ら止むしかないが、小過は天もゆるしてくれよう、官兵衛もまた恕す....