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「与次郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

与次郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
しない」と手ひどいことを平気で言ったには三四郎も驚いた。この男は佐々木《ささき》与次郎《よじろう》といって、専門学校を卒業して、今年また選科へはいったのだそうだ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んにお有難連の信者がふえて来た。ところへ、ひょっくりと出て来たのが先の亭主の弟で与次郎という、堀川の猿廻し見たような名前の男で、これがどうして善昌の居どこを知っ....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
な若手が加わっているのだから、馬鹿に人気が好い。二番目は堀川の猿まわしで、芝翫の与次郎、粂三郎のおしゅん、羽左衛門の伝兵衛、おつきあいに関三と団蔵と権十郎の三人....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
思いつゝ、十数年前の歌舞伎座が不図眼の前に浮んだ。ぽっと鬘をかぶった故人菊五郎の与次郎が、本物の猿を廻わしあぐんで、長い杖で、それ立つのだ、それ辞義だと、己が物....
伸子」より 著者:宮本百合子
いろいろ見えないものを発見し、家じゅうの騒ぎを惹き起した。 「ちょっと畑さ行って与次郎がいたらよんで来てくんろ」 与次郎が縁側に廻ると、祖母は炉ぶちで煙管をは....
明治座の所感を虚子君に問れて」より 著者:夏目漱石
人物の位置態度も大変よかった。そうして御俊も伝兵衛も綺麗《きれい》であった。ただ与次郎なるものが少々やりすぎる。今一歩うち場に控えればあんな厭味《いやみ》は出な....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
八さんの塾の子供たちに昔話をしてくれました。その話は―― 昔、相吾《さまご》の与次郎という法外鉄砲をブツことの上手なかりうどがあった。 その近所に大猿が現わ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
相談をしたけれども、何を言うにも弁信は盲目であり、茂太郎は子供である。 「では、与次郎に相談してみましょうか」 「ああ、与次郎に相談してみましょうよ」 二人は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
こ》で、おいらは足が早いんだから、お前、ひとつおいらの背中へ飛びつきな、猿廻しの与次郎とおいでなさるんだ、お前を背負って、おいらが走る分にゃあ、ドコからも文句の....
」より 著者:岡本綺堂
こに怪しい噂が起った。かの鯉を生捕ったのは新堀河岸の材木屋の奉公人、佐吉、茂平、与次郎の三人と近所の左官屋七蔵、桶屋の徳助で、文字友から貰った一朱の銀で酒を買い....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
の出来事で、もう一つ記憶にのこっているのは、明治座の三月興行に菊五郎が「堀川」の与次郎でほん物の猿を使ったことであった。縫いぐるみの子役ではどうも面白くないとい....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
「暫」を勤め、連日売切れの大入りを占む。 ○三月、明治座の「堀川」にて、菊五郎の与次郎、生きたる猿を舞台に使いて失敗す。 ○四月、歌舞伎座にて団十郎は十八番の「....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
回答を得て、エタ方の勝利に帰した。 享保三年にも江州甲賀郡森尻村のエタと、非人与次郎との間に、芝居|櫓銭十分一取打の事について出入りになり、京都へ問い合せに来....