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「世と共〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

世と共の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
おかはじめ》と記《しる》してあった。 「まあ珍しい」 葉子は思わず声を立てて貞世と共に玄関に走り出た。そこには処女のように美しく小柄《こがら》な岡が雪のかかっ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
一世はデュプラーと共におり、シャール九世は母親と共におり、リシュリユーはルイ十三世と共におり、ルーヴォアも、ルテリエも、エベールも、マイヤールもおり、皆石を爪《....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
うちょう》によるならば、進歩することはなくなる。しかし争うほどの事ならざる以上は世と共に推遷《おしうつ》るのが、自分のためかつ世間のためであろう。すなわち社会の....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、世子が、二十歳になれば、家を譲るのは、代々の慣わしになっているが、慣わしは、時世と共に、変って行くものじゃ。わしは、わしの家憲で、やって行く」 斉興は、こう....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
きを眺めていた。かれは侍従といって、むかしは然るべき殿上人につかえていたが、今は世と共に衰えて、わずかに武家に身をよせて朝夕を送っているのであった。 小坂部の....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
れの批評家たちに不足しているのは、学識や見識などよりも、この社会的パトスです。「世と共に楽しみ、世と共に苦しむ」意志と熱情です。その意志と情熱から生まれる「人の....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
ていた。緑雨の最後の死亡自家広告は三馬や一九やその他の江戸作者の死生を茶にした辞世と共通する江戸ッ子作者特有のシャレであって、緑雨は死の瞬間までもイイ気持になっ....
教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
厭世家になって河に飛込み、あたら一命を捨つるのは馬鹿なことだ。聖人というものは、世と共に歩調を進めて行かねばならぬ、今死ぬる馬鹿があるか」という意味であろう。し....