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世を憚る
「世を憚る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世を憚るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒百合」より 著者:泉鏡花
舌を巻いた。滝太郎がその挙動を、鋭い目で角の屑屋の物置みたような二階の格子窓に、
世を憚る監視中の顔をあてて、匍匐になって見ていた、窃盗、万引、詐偽もその時|二十....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
何故、楠公の遺品などが世に存在していないかと申すと、楠氏滅亡の後は子孫に至るまで
世を憚る場合が多かったので、楠氏伝来の品などは隠蔽したというような訳で、それでは....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
かも知れぬ。そのようなわけで、往年の歌人は多くすでに世を去ったし、残る者はすべて
世を憚る人々であった。前代の寵遇に与りながら、後堀河の御代となって引きつづき時め....