世尊寺[語句情報] »
世尊寺
「世尊寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世尊寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、この人としては珍しくありません。ことに行成《こうぜい》を品隲《ひんしつ》し、
世尊寺をあげつらうほどの娘ですから、女にしてこれだけの文字が書けるということ、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
及ばない」 と言いました。それも謙遜だろうが、お松の字はお家流《いえりゅう》から
世尊寺様《せそんじよう》を本式に稽古しているのですから、どこへ出しても笑われるよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の太刀だというものもあれば、弁慶の薙刀《なぎなた》だと伝える者もあります。軸物は
世尊寺家の塩釜日記だとか、古永徳の扇面であったとか、ついには王羲之の孝経であった....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
つづきそれに従事し、翌嘉禎元年三月十二日に完成して奉った。名筆行成卿の子孫である
世尊寺行能の清書で、全二十巻、流布本によれば歌数一千三百七十六首。歌数がこのよう....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
硯をよせて、墨をすりだした。 土佐ずきの巻紙をのべて、活溌な文字を書きだした。
世尊寺流とか醍醐風とかいうような、色紙うつりのする水茎の文字ではない。文字もかれ....