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世帯を
「世帯を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世帯をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ある。 瓜核顔の、鼻の準縄な、目の柔和い、心ばかり面窶がして、黒髪の多いのも、
世帯を知ったようで奥床しい。眉のやや濃い、生際の可い、洗い髪を引詰めた総髪の銀杏....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
。あたし、明日になったら、お別れするわ」 「じょ冗談、云うな。折角、この機会に、
世帯を持ったのじゃないか」 「世帯って、なにが世帯さア。こんな、焼トタンの急造バ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
鴨から帰って来て、徳さんは近所へいちいち挨拶にまわった。そうして、その晩のうちに
世帯をたたんで、元の貸本屋の上田屋の二階に同居した。そのあとへは更に手入れをして....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
そしてこの連中がみな、一団ずつ、電車の小さな箱くらいの車をそばに置いて、その中に
世帯を持っている。この車でフランスじゅうをあるいはヨーロッパじゅうを歩き廻ってい....
「湯島の境内」より 著者:泉鏡花
じゃありませんか。 早瀬 何、月夜がかい。 お蔦 まあ、いくら二人が内証だって、
世帯を持てば、雨が漏っても月が射すわ。月夜に不思議はないけれど、こうして一所にお....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
えたに似ず、あんぐりと口を開けて、厚い下唇を垂れたのが、別に見るものもない茶店の
世帯を、きょろきょろと※していたのがあって――お百姓に、船頭殿は稼ぎ時、土方人足....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
ありましたそうで、早速|家中それへ引越すことになりますと、お米さんでございます。
世帯を片づけついでに、古い箪笥の一棹も工面をするからどちらへか片附いたらと、体の....
「母への追慕」より 著者:上村松園
「子供二人つかまえて女手ひとつで商売もうまく行くまい。姉のほうは奉公にでも出して
世帯を小さくしたらどうか」 「もう一ぺん養子をもろうたら――」 いろいろと親切....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
男は車大工を稼業にして暮しをたてていた。夫婦そろってなかなかの稼ぎ屋だったので、
世帯をもってしばらくたった頃には、どうやら小金もできた。ただ、夫婦のなかには、ど....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
ようにして儀作は、ようやく一人前になった忰の岩夫を相手に、この数年間なんとかして
世帯をきり廻してはきたものの、さて、かの『荒蕪地』……田んぼの畦や畑境いの不毛地....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
にかく、Aはいっこう平気で、沼岸の一農家の、空いている古い隠居家を借りて、そこへ
世帯を持ったのであった。彼はなんらきまった職もないらしく、毎日沼岸の丘の上から天....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
房が上京するといえばや、当分だけなと、くらしをつける銭金の用意をしていて、一緒に
世帯をするものと思うたのが、そのしだら魂胆や。つら当にも、その場からでも、妹を奉....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
浮雲』のお勢のモデルであったそうだ。女学生ではあるが学校へは行かないで弟と二人で
世帯を持って、国から送る学費で気随|気儘に暮していた。少とばかり洋書が読めて多少....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
と聞いて、源治は顔をかげらせた。源太郎の家では、長男が早くから樺太に渡つて向うで
世帯を持ち、次男は出征、三男の源三郎が田圃を仕付けていたが、つい最近これも召集さ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
男庸太郎も三十三年三月十四日に病いで失った。二人の息子の生母とも別れ、大正末から
世帯を持っていたいまの妻と二人きりの生活である。もっとも孫が六人おり、この成長が....