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世心
「世心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世心の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「琴のそら音」より 著者:夏目漱石
が聞くと松さんはそうよそうかも知れねえと上表紙《うわびょうし》を見る。標題には浮
世心理講義録《うきよしんりこうぎろく》有耶無耶道人著《うやむやどうじんちょ》とか....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
責任が存する道理がないのであるというのが、その議論の要点である。しかしながら、近
世心理学の進歩はこの説の根拠を覆えし得たのみならず、歴史上の事実に徴してもこの説....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る御歌也。夏は物打しめれば、万づの物ほすは常の事也。さては余りに事かろしと思ふ後
世心より、附そへごと多かれど皆わろし。古への歌は言には風流なるも多かれど、心はた....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
とは罵りしなるべし。これを懐《おも》うごとに、今も背に汗のにじむ心地す。ようよう
世心《よごころ》の付き初《そ》めて、男装せし事の恥かしく髪を延ばすに意を用いたる....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
につとめていた。石井氏が綾之助を愛《いと》しんだのは、恋ではなかったが、綾之助は
世心《よごころ》がつくにしたがって、この人にこそと思いそめたのであった。綾之助が....
「豊竹呂昇」より 著者:長谷川時雨
のは、彼女のためにかなり尽し入揚《いれあ》げた紳士である。紳士であると思えばこそ
世心《よごころ》知らぬ彼女もしたがっていたのであろうが、長い月日のうちには素振《....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
この説はモーズレーやロンブロゾから得たので、二葉亭自身の創見ではなかった。かつ近
世心理学の片端をだも噛ってるものなら誰でも心得てる格別目新らしくもない説であるし....