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世法
「世法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世法の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
》にはそっと手を引いて、両方の争いを遠く見物しているのが、最も賢い、最も安全の処
世法であるように思われた。しかしこの場合、結局黙っては済まされないとみて、老獪《....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
てはすなわち国権論派の胤流として、おもに国法の改良を目的とし、かつ泰西における近
世法学の歴史的思想に感染するところの改革論派なり。この論派にいちじるしき点はすな....
「連環記」より 著者:幸田露伴
の景色を見て居る間に、揚々たる人、※々たる人、営々|汲々、戚々たる人、嗚呼嗚呼、
世法は亦復|是の如きのみと思ったでもあったろう後に、老牛が死力を尽して猶|笞を受....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
いるもので、大体に於てファッショ化的本質を有ったものといわねばならぬ。修養物や出
世法を説くものの類も亦、本質に於て之と同じ社会的機能を持つものだ。 三 ジャーナ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
があるだろう。 三、血液と制度との混線 東本願寺では去る十四日、第二十五
世法嗣光養麿君の得度式を行った、がそれは極めて画期的な意味のある得度式であったら....
「異性に対する感覚を洗練せよ」より 著者:岡本かの子
察出来て、結局ロング・ランには正当に自己を処理させるに違いない。私は現代女性の処
世法を、感覚の洗練から講じようとする態度が最も現代的だと信じている。....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
っていられる。動きのとれなくなった愛欲関係になおひかれて相互の運命を破局に導き、
世法の威厳を踏みにじるのはたとい同情すべきであっても、正しいことではない。そこに....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
対するプラグマチックな処世道を説いているようなところがある。第五十八段に実用向遁
世法を説いているのなどもその傾向を示すかと思う。この著者がどうかすると腥さ坊主と....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
お贈りした方がよろしい。……もっとも俺には出来ないがな。……出来ない俺には別の処
世法がある、踏晦して遊蕩に耽けることさ。……どれ水茶屋へでも出かけて行こう) ....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
。山気の多い私にとっては万事万端浮世の事は大風呂敷を拡げるに限る、これが最良の処
世法だと、この様に思われたものですから、道場に掛けた看板も、 由井民部之助橘正雪....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
授け、 第八学年公民科において日刊新聞に関する概念と読方とを、読方科において処
世法及び職業案内、代表的雑誌の種類及び特色、公共図書館利用法を授く。 以上のごと....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
リー四世の納まる筈はない。皇帝は怒ってウォルムスに宗教会議を開催し、グレゴリー七
世法王を廃することに議決した。 すると今度はグレゴリー七世が納まらず、ヘンリー....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
上の幸福という花を咲かせるのです。これが本当の仏教が勇ましく私たちに教え勧める処
世法であり、先刻の禅僧といえども、この事を体得しなければ俗人に劣ると言わねばなり....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
考えにくい。各地に於いてもと起原を異にしたもので、同一状態の下におったものが、後
世法令上の「穢多」という同一の残酷な名称の下に、一括せられたのであることは想像し....