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世界像
「世界像〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世界像の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
的のものでなくもっと絶対的な「方則」の系統から成立した実在であると考え、いわゆる
世界像の統一という事を論じている。しかし退いて考えるとあるいはこれはあまり早まり....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
本的な差違の分析によって検討されるであろうと思う。 それにはまず物理的力学的な
世界像を構成する要素が映画の上にいかなる形で代表されているかを考えてみるのが一つ....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
させて宇宙のエントロピーを減少させることさえできるのである。 これらの「映画の
世界像」の分析については、かつて「思想」誌上で詳説したから、ここには再び繰り返し....
「科学論」より 著者:戸坂潤
た像(形像)としての対象は、科学にとっての「世界」であるので、之はつまり科学的「
世界像」(Weltbild)と呼ばれている処のものなのである。
世界像の観念に....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
しないが、時間性の原理――歴史的現実性の原理――は抽象し去られている。自然科学の
世界像はそれ故元来、時間性――歴史性――の規定からは独立しているものである。自然....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
である、思索のための思索こそは人間の最高の天命なのである。だからこの世界観による
世界像は諧調的な構造美を有つ宇宙の原型に外ならない。 この二つの古典的な原型で....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
危機と呼ばれているものは、新量子力学の出現によって呼び起こされた、物理的思想乃至
世界像の急激な変革のことであるが、併しより立ち入って考えると、物理学の危機はすで....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
を決めることは出来ない。こうした部分的又は輪郭的世界観を、或る場合には世間では「
世界像」と呼んでいる。物理学的
世界像がその例になるのだが、進化論も元来そういう性....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
観点からは次第に精算されて行くものではあるが、併しこの譬喩によって案外自然科学的
世界像も成り立つことが出来ているのである。物質には物質の譬喩(直観像)があり、波....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
であった。第一回の講義の始めに、人間本位の立場から物理学を解放すべきことや物理的
世界像の単一性などに関する先生の哲学の一とくさりを聞かせた。綺麗に禿げ上がった広....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
し左翼か右翼かを簡単に決めることだけが思想化というものではない。自然科学が例えば
世界像や世界観の問題に踏み出せば、それは立派に思想上の問題として取り上げたことな....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
常識的な時空の観念を悉皆削り取った。そしてそれを切り刻んで新しく組立てた「時空の
世界像」をそこに安置した。それで重力の秘密は自明的に解釈されると同時に古い力学の....
「ミケランジェロの彫刻写真に題す」より 著者:高村光太郎
われようとしている。われわれは一切を包摂し、融合して、進んで全一のコスモス的美の
世界像を創建せねばならぬ。人類の持つ高次の彫刻性に二あるわけはない。それは恐らく....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
一だった筈ではないか。 云うまでもなく、各種文化領域を一貫し、而も夫々の領域の
世界像世界観や更に手法にまでも浸透するようなクリティシズムは、一つの理想にしか過....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
は驚くべき困難を征服した結果であることが納得できるようになり、自ずと彼らの詠じた
世界像の単純な享受によって作りあげていた考えを、随分改めなければならなくなるであ....