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世直し
「世直し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世直しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
長の金融逼塞を甚だしからしめて居るに違いない、厄介至極な者共ではないか、そこで「
世直し」のためにも円本出版屋をブッ倒さねばならぬ 一般学者の不平心を醸成す ロク....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
踊り合い……打ちめぐ打ち破る踏み砕く、めりめりひやりと鳴る音にそりゃ地震よ雷よ、
世直し桑原桑原と、我先にと逃げ様に水桶《みずおけ》盥《たらい》僵掛《こけかか》り....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
特別おおまけで、三丁じゃいけませんかね」 「どうやらまた晴れもようになったから、
世直し祝いにかんべんしてやらあ」 「むっつり大明神さまさまだッ。じゃ、辰ッ、その....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
して、下町は大抵焼けたり潰れたりしましたが、それでももう半年もたったので、案外に
世直しも早く出来て、世間の景気もよくなりました。勿論、仮普請も沢山ありましたが、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
はずもなく、この宿でも八月のさかりに門松を立て、一年のうちに二度も正月を迎えて、
世直しということをやった。吉左衛門としては、あれが長い駅長生活の最後の時だった。....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
る。 富士の山も、ふもとの一歩から登りはじめる……という言葉がある。 日本の
世直しのためには、まずこの江戸の人心から改めねばならぬ。 それには、第一に、こ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
引《のっぴき》のならなくなったのが小面倒の起りです。 彼等はこの踊りの一行が、
世直しの大明神の出現だとでも信じているらしい。ことに一行の本尊様に祭り上げられて....
「邪教問答」より 著者:坂口安吾
璽光様の話がでるとみんなが笑う。双葉山が小娘の指一本でひっくりかえったり、
世直しの後には璽光内閣の厚生大臣であったり、京浜地方へ落ちるはずの神罰大天災が一....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
る。この二神が宇宙天地の根元で、日本の神の祖親に当っているそうだ。この化身として
世直しに現れたのが、別天王とよばれる世にも類い稀れな美貌の女、これが信徒の崇敬を....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
がると、いけなくなるよ。都会の奴らがゼイタクになりやがると、日本はもういけねえ。
世直しに戦争がはじまらなくちゃア、天下は平和にならねえな。 糸へん金へんの現役....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
たて》かけてある。食券三円云々としるしてあった。階段の上り口には赤い紙に白く、「
世直し忘年会、有楽座において」とした広告ビラが張ってあった。 鳥打ち帽に縞《し....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
がらあ! とは言うもののこう世間がせちがらくなって民百姓が食えなくなりゃ、何とか
世直しをせざあなるめい、てんで、それ、表看板が尊王攘夷、と来りゃ、天狗もまんざら....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
がらあ! とはいうもののこう世間がせちがらくなって民百姓が食えなくなりゃ、何とか
世直しせざあなるめい、てんで、それ、表看板が尊王攘夷、と来りゃ、天狗もまんざらで....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こと自体すでにおかしい。いかに北条幕府のみだれが末期症状であろうとも、あれで、“
世直し”を行ろうなどは片腹いたい。 「さても、分らぬことだらけぞ」 一日ごとに....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
「若いなあ」 「いい男だ。情けぶかい顔をしてら。俺ッちには、救いの神だのに」 「
世直しの仁左衛門っ――」 軍鶏籠が、永代橋へかかるころから、差立ての列は、そこ....