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「世禄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

世禄の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
他の一方には国富論派ともいうべきものありて、正反対とまでにはあらざれども、士族の世禄を排斥し、工農の権利を主張し、君臣の関係を駁し四民の平等を唱え、主として経済....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
結果は浪人の増加である。これら浪人となった者は、本来|概《おおむ》ね生れながら、世禄に衣食しておった者であるから、弓箭槍刀《きゅうせんそうとう》を取って戦うこと....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
される月並講釈の教官を兼ね、経学と医学とを藩の子弟に授けていた。三百石十人扶持の世禄の外に、寛政十二年から勤料五人扶持を給せられ、文化四年に更に五人扶持を加え、....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
旧藩地の士族を踏殺すも、法律においてはただ罰金の沙汰あらんのみ。 また、封建|世禄《せいろく》の世において、家の次男三男に生れたる者は、別に立身の道を得ず。あ....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
の上達すること、世人の望外《ぼうがい》に出ず。その得、三なり。 一、古来、封建|世禄《せいろく》の風、我が邦に行われ、上下の情、相通ぜざること久し。ひとり私塾に....
成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
を営むべしと、おおよそその胸算《きょうさん》を立つることも難からず。かつ今日は、世禄《せいろく》の家なくして労働の身あるのみ。労すればもって食《くら》うべし、逸....