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世継ぎ
「世継ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世継ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿小僧」より 著者:萠円山人
貴《たっと》い人々の子供ばかりで、中にも一番小さい七つになる児《こ》は天子様のお
世継ぎの太子様であった。或る日、十三人は揃って川遊びに行った途中、お伴の者の船に....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
一 いやあのようなお身持ちでは御勘気の解けぬが当然と思います。あのようなお子がお
世継ぎとあっては当流の名にもかかわります。 僧二 普教のさわりにもなろうと思われ....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
眼を白く剥いて死んでいた。 これは実に内藤家にとって容易ならない打撃であった。
世継ぎの若君が変死したとあっては、上に対しても面伏せである。 「何者の所業! ど....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
爽やかになって、ふらふらと今にも飛び出しそうに見えた。 「阿Qの罰当りめ。お前の
世継ぎは断えてしまうぞ」遠くの方で尼の泣声がきこえた。 「ハハハ」阿Qは十分得意....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
れることになったのであった。病間夜詰と、きまった時、仙波八郎太は
「寛之助様は御
世継ぎじゃで、もしものことが、おありなされたら、ここの敷居を跨げると思うな」
....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
びやっても実らぬこころみではあったが、先生が一篇の詩をつくり、ヴァン・タッセルの
世継ぎ娘に捧げようとしたのだった。この魔術の書物と詩の書き散らしとは、ただちにハ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
脇差を捨てた手で、子の手を押しいただいた。
「よういやった、それでこそ本位田家の
世継ぎ息子、あっぱれ者と御先祖さまも仰っしゃろう」
「……そうかなあ?」
「討っ....
「三国志」より 著者:吉川英治
痛み入るおことばと、劉※、日頃の煩悶を彼にもらした。 「継母の蔡夫人は、弟の※を
世継ぎに立てたいため、なんとかして、私を殺そうとしています。一体、どうしたらこの....
「三国志」より 著者:吉川英治
くと、劉※は涙をうかべて告げた。 「御身もよく知っておられるとおり、自分は荊州の
世継ぎと生れてはいるが、継母の蔡氏には、劉※を跡目に立てようとしている。……もう....