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「世襲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

世襲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
大原則なり、世に階級あるの理なく、人爵あるの理なく、礼法慣習を守るべきの理なく、世襲権利あるの理なく、したがって世襲君主あるの理なし、俗は質朴簡易を貴ぶ、政は君....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
いう職業を賤視する人たちの祖先たる武士というものも亦一つの職業であって封建の家禄世襲制度の恩沢を蒙むって此の武士という職業が維持せられたればこそ日本の大道楽なる....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
な、いなければならない。人間はいかなる方法でパンを得るが最も正しいのであろうか。世襲の財産によって衣食するのはそのままでは(もっと他の深い心持ちにならなくては)....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
。で、早雲は好かったが、其後氏綱、氏康、これも先ず好し、氏康の子の氏政に至っては世襲財産で鼻の下の穴を埋めて居る先生で、麦の炊き方を知らないで信玄にお坊ッちゃん....
勉強記」より 著者:坂口安吾
もないということがあるのであった。即ち坊主の子供達は就職の心配がないのであるし、世襲の職業に情熱や興味を持っていないからなのである。時間制の月給をいただいていら....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
女王の下にあってイングランド最高の役人である。だが父は、年若い子らにほんの僅かな世襲財産を残しただけで死んでいった。そして伯父さんは、あれほどの権勢家であるにも....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
典』はその国の法律書なり。その官に在るものは神典を暗記するを要し、その宗の僧侶は世襲なりという。 アラビアのメッカは教祖マホメットの霊地なればとて、毎年四方よ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る定家、歌に対する見識の変化、世間的幸運 十 『新勅撰集』、新古今調からの離脱、世襲の芸道の建立、有心、歌における「詩」の喪失の警告、「詩」を培うものとしての漢....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
、造酒司の酒戸、典薬寮の薬戸、造兵司の雑工戸、主鷹司の鷹戸などとかいう様な、一定世襲の職業を持ったものを申すのであります。かの馬飼・犬飼などの賤しい職のものも、....
エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
そして徳川太平の世の極端に現状を維持しようとした結果として、子孫永く祖先の落伍を世襲せしめられたのであった。今や職業の世襲は全く解放せられ、国民各々その欲すると....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
かく陵戸は、時として新たに加えられることがあって、もちろんその子孫は陵戸の賤職を世襲せしめられたのであろうが、大体としてその家が極まっておって、その身分が賤しい....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
って社会に闊歩しているものも少くないではないか。落伍者の後裔は永久に祖先の落伍を世襲せねばならぬ義務はない。世人はその落伍に同情してこれを誘掖すべく決してこれを....
放免考」より 著者:喜田貞吉
の子孫たるものは、その非人仲間から足を洗うの機会を捕えうるまでは、永くその非人を世襲せしめられたのであった。 庁の下部たる放免がまた非人として見られるのも、当....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
彼らはだんだん身分の賤しいものとして見下げられます。そしてその子孫までが、それを世襲せしめられたにほかならぬのであります。 これら落伍者の群は、世間から賤しま....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
れから脱出しえないはずのものでもなければ、もちろんその子孫までが、永久に、それを世襲せしめらるべきはずのものでもありません。人間には七転び八起きということもある....