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世話が焼ける
「世話が焼ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世話が焼けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
見合せた。
「この節の女中はね。――私の所なんぞも女中はいるだけ、反《かえ》って
世話が焼けるくらいなんだよ。」
二人がこんな話をしている間《あいだ》に、慎太郎....
「或る女」より 著者:有島武郎
の insolent な目つきで葉子を一目に見くるめながら、
「若い方《かた》は
世話が焼ける……さあ行きましょう」
と強い語調でいって、からからと傍若無人《ぼ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
《むきだ》して、あの宙へ下げている手を風で煽《あお》るように、はらりはらり。
(
世話が焼けることねえ、)
婦人《おんな》は投げるようにいって草履《ぞうり》を突....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
いるが、達者なからだならば格別、半病人で毎日寝たり起きたりしているのであるから、
世話が焼けるばかりで何の役にも立たない。と、かれは庄屋の前で一切を打明けた。 「....
「惜別」より 著者:太宰治
でもないようだからね。まあ、二、三日は学校を休ませるつもりだ。どうも、外国人は、
世話が焼けるよ。ところで、鳥は、水たきがいいかね。酒も飲むだろう。」 「はあ、ど....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひとつ後生だから!」 「三つとも見ようによれば、みんな本物だろうじゃねえか」 「
世話が焼けるなあ、がんりきはなにも親の敵《かたき》をたずねてるんじゃありませんぜ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
没してしまったものと見えます――全く、一度や二度のことではないから、米友としては
世話が焼ける。察するところ、善光寺からあんなわけで、松本へ入り込んだ道庵は、今晩....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の殻だということを、米友は最初からちゃんと見抜いていたのであります。 「ちぇッ!
世話が焼ける奴等だなあ!」 なぜか、米友はこう言いつつも、お雪ちゃんの寝顔をま....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
な娘でございますが、何うぞ今後とも宜しうお導きくださいますよう……。さぞ何かとお
世話が焼けることでございましょう……。』 『イヤあなたは良いお子さんを有たれて、....
「鈴が通る」より 著者:三好十郎
たなあ! と、これが下駄。(カタリと両方を合せてから、土間におろす)ホントにまあ
世話が焼けると云うたら! 行かせねえと五日も六日もボーッとしてなんにも手が附かね....