世運[語句情報] »
世運
「世運〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世運の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
り」と。大小の戦い七十九度、一番槍二十三度、智は天下に鳴っている名将だったが、出
世運の悪かった男である。 (三)謙信が幾太刀も斬りつけながら信玄を打ち洩したのは....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
に臨む、その社交原則たる左右平等は日に衰縮して上下尊卑の事弊はまた抑うべからず、
世運ここに至りていわゆる自由主義なるもの起これり。これによりてこれを見れば泰西に....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
壁上に青くして千載の昔を忍ばしむるが如く、神像の手と首は既に欠け失われて、うたた
世運の変遷を歎ずるが如くに見えている。女神像の下より珊々《さんさん》の音を立てて....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を占めることのできぬ他の多くの事実が生じかかっていた。ナポレオンに対して快からぬ
世運の意志は既に疾《と》くに宣言されていた。
この巨人の倒るべき時機はきたって....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
を心に蓄うるのみにして容易に発せず、以て時機の到来を待ちたりしに、爾来《じらい》
世運の進歩に随い人の心も次第に和ぐと共に、世間の観察議論も次第に精密に入るの傾き....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
洋文明の国々をも。醜夷と卑しめ黠虜《かつりょ》と罵《ののし》りし癖の。いま開明の
世運に際するも。まだぬけかねたるを。同じ藩士にて。今内閣に時めきたる親しき人々が....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
よう。僕は世人の気楽なるに驚くね」と文学者の口よりかかる説の出《い》ずるは幾分か
世運の進歩せし兆《しるし》ならん。主人の小山も同感と見え「いかにもそうだよ、書画....