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世間が広い
「世間が広い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世間が広いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
郎は少し失望した。やむをえず目を正面に帰した。 隣の連中《れんじゅう》はよほど
世間が広い男たちとみえて、左右を顧みて、あすこにはだれがいる。ここにはだれがいる....
「氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
かけられやしないわ。――そんなこと私いや! 東京にいりゃ、ものの分る人が多いし、
世間が広いもの――私さえ心掛けをちゃんとしていりゃ、落着くにしろ、浜人足よりゃ増....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
した証拠に深い溜息をして見せた。青木は平生から無学文盲を自慢にしているけれども、
世間が広い上に、根が話好きと来ているので、ナカナカ説明の要領がいい。 「実は私も....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
界の国々を経巡《へめぐ》って来たことに於ては、あのマドロスさんなんぞより、遥かに
世間が広いらしうございます」 「ははア、それは耳寄りな話だ」 と言って、駒井甚三....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
家であり、また気立ての好い人物ならば、綾を何処へでもお世話をお願いしたい。貴君は
世間が広いから、好い縁があらば、どうか、おたのみします」 など話しておられる(私....