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世間慣れ
「世間慣れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世間慣れの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
敷の様子や、外記にかかわる親類たちの噂などを根掘り葉掘りいろいろ聞きただしたが、
世間慣れている角助は如才《じょさい》ない受け答えをして、綾衣に聞かして悪いような....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
けないでしょうか」 「どうして兄さんに頼まないんですか」 「伯母さんの方がズット
世間慣れておりますし、今までその家におったもんですから……きょうも、家にジッとし....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
御座りまする」 「……しかし供を連れた奥方姿というと話があまり違い過ぎるでのう。
世間慣れた御亭主に聞いたら様子が解りはせんかと思うて、実は迷惑を頼んだのじゃが」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っちには、面白くおかしく話して聞かせるほどの世間話も、身の上話もないが、君の方は
世間慣れているから、種があるだろう、何でも、心任せに話してくれないか、修行中の僕....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《あしもと》へ、どっかりと腰を卸してしまい、 「幸いに、好天気ですな」 存外、
世間慣れた口の利《き》きぶり。兵馬は一見して、これは遊学の書生だと思いました。同....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
必要を認めなかった。
「どうか、この話はやめさせていただきたいもんですね」と彼は
世間慣れたむとんじゃくな調子で言った。「それになかなかむずかしい問題ですからね。....
「凍るアラベスク」より 著者:妹尾アキ夫
二人を事務室へ案内すると、恰度女中の老婆が外出して留守なので、自分で茶など出し、
世間慣れた快活な態度で応対した。 「宮地君は二ヶ月前から発狂していたのです。それ....