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世間知らず
「世間知らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世間知らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の友達の家へ連れ込もうとしたんですが、橋場と品川ではまるで方角が違うので、なんぼ
世間知らずの娘でも少し変に思ったらしく、途中でぐずぐず云い出したので、勘蔵もだん....
「食魔」より 著者:岡本かの子
が、夫人は「そういう聞き方をなさる方には申上られません」と繰返すばかりであった。
世間知らずの少女が意地を張り出したように鼈四郎にはとれた。 一時白けた雰囲気の....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
と考えません。両親ともジョンが好きです。貧乏ですけれど。」 「お前さんの両親は、
世間知らずのねんねだからね。そのブルックとやらは、貧乏で、金持の親類もないそうだ....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
天荒の異常事だということなどは気がつかないのだ。ガッチリ屋のくせに無智そのものの
世間知らずであった。 あいにくなことに御年配の華族や大金満家には御近づきの光栄....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
をつけて、青年学生を誘惑しようとするたちのよくない女性があるに相異ない。純良な、
世間知らずの学生がこの種の女に引っかかって、あたら青春の記憶を汚す例は少なくない....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、などとパンパン、男娼、アロハアンチャン不良少年の類いをさして慨嘆される向きは、
世間知らずの寝言にすぎないということを強調しておきたい。いつの世にも、あったので....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
見えるほど、整い過ぎた美貌で、しかも笑うとたちまち子供じみてしまって、いうことも
世間知らずな、お嬢さま気質が染みついていた。 「私、どうしてもお礼に伺わなければ....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
無我夢中さ」 「駆け落ちの相談ができ上がったとは、呆れ返って話にもならない」 「
世間知らずの娘だからだよ」 「男の素性に気もつかずか」 「男の心にも気がつかずさ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
」 「おお、まアそれではお前も家出を……」 「それからの憂艱難と申しましたら……
世間知らずの身の上が祟って……誘拐されたり売られたり……そのあげくがこんな身分に....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
脇へかけた初々しい少年だった。菓子屋とメンコ屋の外は一人で買物にも行けないという
世間知らずなのだ。女ばかりの姉妹たちの好みが服装から何まで支配しているのだ。 ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
に住むようになりました。入学試験があるというのですが、千住の小学校を出たばかりで
世間知らずで、物は試しということがあるからと受験しましたら、合格したのでした。 ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
ほど過日そんなことも有った様である。が、それは固より酒の上の冗談に過ぎないのを、
世間知らずの山育ちの青年は唯一図に真実と信じて、此に飛でもない恋の種を播いたので....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
こう言うたのが元大納言の家筋で、今は蛸薬師のある小学校の教師の宅へ寄寓している「
世間知らず千本木室町伯爵」である。 市庁舎を巡回している間に華族たちの最も悦ん....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
私は二十四の年に藤原家の人となってから十四年になります。夢を懐いて妻となった私、
世間知らずの私は楽しい娘時代から一足飛びに現実の苦悶の世界に入ったのです。結婚後....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
になっている。読書はおろか、世上のことについて、あまりにも知らなすぎる。 この
世間知らずの無教育者が、世上のあらゆる階級を相手の料理をしているのだから、すでに....