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両三日
「両三日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両三日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
金の工面《くめん》をとうとう受け合ってしまった。 「お話はよく判りました。いずれ
両三日ちゅうに十両の金子を持参いたして、あらためてお詫びの規模を立てましょう」 ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
者へ合図を与え、爾して此の室へ駆け附けて鉄砲を取り出す事を約束を致しました、私も
両三日以前から此の家へ逗留して居る者ですから、其の時に此の室へ来て居たのです」余....
「蠅男」より 著者:海野十三
の素性ももっとハッキリすると思いますがネ」 「うん、これはこっちでも考えている。
両三日うちに兇器の出所は分るだろう」 看護婦の君岡が、紅茶をはこんできた。検事....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
宝物は火災をおそれて倉庫に秘めてあるから容易に取出すことは出来ない。しかも、ここ
両三日は法要で取込んでいるから、どうぞその後にお越し下されたいと慇懃に断わられた....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。
「これでおしめりさえあれば、本当に好いお盆ですがね」と内の婢もこぼして居た。
両三日来非常に蒸す。東の方に雲が立つ日もあった。二声三声|雷鳴を聞くこともあった....
「おとずれ」より 著者:国木田独歩
の笑壺に入りたるがごとし。かの君、大磯に一泊して明日は鎌倉まで引っ返しかしこにて
両三日遊びたき願いに候えど――。われ、そは御楽しみの事なるべし、大磯鎌倉は始めて....
「六月」より 著者:相馬泰三
れてその気になり、本当に自分が大変に済まないように思い、出来ないのは知りつつも(
両三日中にはきっとどうかしますから)といった工合に出るのだが、今日はそれを言う元....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
収まればと云った、里虹の謎なのであった。 そこは、上州藤岡の劇場で、乗り込みを
両三日中に控え、ちょうど千秋楽の日であったが、儀右衛門はひさかたぶりに、法水の来....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
故郷を捨てて東京に走り、その職業的有利さから東京に定住している作家、批評家が、
両三日地方に出かけて、地方人に地方文学論に就て教えを垂れるという図は、ざらに見う....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
って小生独り気をもむ処御|憫察可被下候。 年末は小生一年間最多忙の時期殊にこの
両三日は一生懸命に働いても働ききれぬほどに御座候。しかし『ほととぎす』の事も忘れ....
「秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
宝物は火災をおそれて倉庫に秘めてあるから容易に取出すことは出来ない。しかも、ここ
両三日は法用で取込んでいるから、どうぞその後にお越し下されたいと慇懃に断られた。....
「西航日録」より 著者:井上円了
ごとし。また奇景なり。一見すこぶる壮快を覚ゆ。当夕、ベルファストに帰る。これより
両三日を隔ててベスブルック(Bessbrook)村に遊ぶ約なりしも、風邪のために....
「神仙河野久」より 著者:田中貢太郎
していた主人は早速氷をとって来て盆へ載せて持って来た。 「これは有難い、私も今|
両三日すると、満行になるが、急に往かねばならぬことになったから、手数をかけた」 ....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
人にのみ用うることになった。自分はかつて隠岐に旅行して、或る片田舎の小さい宿屋に
両三日を送った事があった。この時宿屋の女主なり、女中なりが、しきりに余輩に対して....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
清事変当時の皇軍が如何に道義を守ったかに関して北京の東亜新報の二月六、七、八日の
両三日の紙上に「柴大人の善政、北城に残る語り草」と題し、今なお床しき物語が掲載さ....