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両便
「両便〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両便の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
夜も昼もめちゃくちゃに分らなくなったそうである。 「そう長い間飲まず食わずじゃ、
両便《りょうべん》とも留《と》まるでしょう」と敬太郎が聞くと、「いえ何、やっぱり....
「こころ」より 著者:夏目漱石
ちょう》などをして帰って行った。 父は医者から安臥《あんが》を命ぜられて以来、
両便とも寝たまま他《ひと》の手で始末してもらっていた。潔癖な父は、最初の間こそ甚....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
その講釈によると、奉天には昔から今日《こんにち》に至るまで下水と云うものがない。
両便の始末は無論不完全である。そこで古来から何百年となく奉天の民が垂れ流した糞小....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
れ、予はひとり奥の一間に入れられた。この奥の一間には鉄柵の扉がついていて、中には
両便のために小桶が二つおいてあるなど、すでに多少の獄味を示している。あとで聞けば....
「発明小僧」より 著者:海野十三
、常ニ保温シ得ル等ノ効果ヲ有ス。 ――皆様、お腹の具合はいかがですナ。 牛馬
両便器の発明 昭和二年実用新案広告第四二九四号(類別、第七十五類五、家畜用便器....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
四月、日光例幣使の副使として、往きは中仙道、帰りは江戸をまわって東海道を通るが、
両便と泊りのほか、いつも横になって眠っているので、名所はもとより、いまもって宿駅....