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「両全〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両全の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
などすると忽ち重臣にされて了うかも知れない。「不健全」財政を唱えなかったり、兵農両全主義を唱えなかったりする老人達は、忽ち重臣ブロックに追い込まれて、機関説擁護....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
こともあるものなのね。悪いことばかりはないというのは、このことでしょう。古い方は両全会へもって行って届けます。札をつけて。来月自分でゆくときに。 官報販売所は....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
きくことを欠かされません。昨二日は、宣言受諾に関する書類の正式調印で、重光、梅津両全権が東京湾のミズーリー号の上でマッカーサーやウェーンライト、パーシブルという....
南国太平記」より 著者:直木三十五
申す代物は、一体、何うしているのか? 父の仇、主君の敵でありながら――討てば忠孝両全のことを――」 「人のことは、何うでもよい。同志への誓約を、果した上は――」....
柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
た。 そのころ、丁度ワシントン会議のあったころで、徳川公爵や、加藤友三郎大将の両全権が、鹿島丸《かしままる》でアラスカの沖を通っている時に、日本からの無電は白....
三国志」より 著者:吉川英治
て縛られて来たのは、侍中蔡※であったから人々はみなびっくりした。 蔡※は、忠孝両全の士で、また曠世の逸才といわれる学者だった。だが、彼もただ一つ大きな過ちをし....