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両名
「両名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
た有馬藩では、之が逮捕に、松田兵右衛門以下二十五人をして、船に乗じて赴かしめた。
両名の妻子共々に捕えた時に、三吉は角蔵に向って「自分が身を以って教に殉ずるのは、....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
高橋刑事をやって調べさせたんですが、とにかく現在の在籍者は、被害者とあの亀之介の
両名だけだったそうです。もちろん庶子のイト子なんて見当らんです。しかし高橋の調べ....
「湯島の境内」より 著者:泉鏡花
湯島の境内 (婦系図―戯曲―一齣) ※|冴返る春の寒さに降る雨も、暮れていつしか雪となり、 仮声使、
両名、登場。 ※上野の鐘の音も氷る細き流れの幾曲、すえは田川に入谷村、 その仮声....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
。ドクトルでないから何も知らない患者にとつては大へん良かつたやうなものだが、この
両名は天下に稀なオッチョコチョイだからドクトルの留守の時などには白衣をつけて尤も....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
新馬鹿大将というのと薄馬鹿大将というのと二様の名まえもこの小屋で覚えたが、この
両名が別人であつたか、それとも同じ人であつたかいまだに疑問である。 のちに中学....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
尾にちかく、それはこの記事を受けもった新聞社の人の私見かも知れませんが、小林大内
両名がなお犯人でないかも知れぬと疑う余地はあったが、一方に、深夜の二時に米を売り....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
がそう思ったということは、即ち地球から鶏が姿を消してしまわない限り、赤井、白崎の
両名はその欲すると欲せざるとを問わず、唐天竺までも鶏を探し出して来なければならな....
「キド効果」より 著者:海野十三
ばこの三人の内じゃ。 ところで Fig. 1 と Fig. 2 の烏山、磯谷の
両名のものは先ずよい。注目すべきは Fig. 3 の容疑者|犬塚のものじゃ。これ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
若先生の評判、午後からは病院に通勤する朝の内だけは、内科と外科としかるべき助手を
両名使って、なお詰めかける患者を引受け切れず、外神田に地を選んで、住所の町名をそ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
笑いながら出て来て、ばりばりと油の乾いた蛇目傘を開いた。トンと轆轤を切って、外套
両名、相合傘でいた私に寄越して「ちょっと骨が折れました、遠い引掛りなんですがね…....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、歌舞伎劇の滅亡|云々を説く人があるが、正しく言えば、真の歌舞伎劇なるものはこの
両名優の死と共にほろびたと言ってよい。その後のものはやや一種の変体に属するかとも....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
あるとしても、双方殆ど区別するところなく用いられていたものらしい。しかるにそれに
両名の伝わっているのは、もとミクリが共通の名であって、それをクグツ袋に作るのでク....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
判思わしからず。 ○九月十三日、九代目団十郎、相州茅ヶ崎に死す、六十六歳。団菊の
両名優、半年の差を以てこの世を去れるなり。 ○十月、川上音二郎は本郷座にてお伽芝....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
等に非人小屋があり、また江戸では浅草と品川とに非人|溜があって、善七、松右衛門の
両名がいわゆる非人頭となり、エタ頭弾左衛門の下に属していた。そのほか奈良にも、ま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の殲滅戦略への変化は欧州大戦の変化とともに軍事上最も興味深い研究なるべしと信じ、
両名将の研究に要する若干の図書を買い集めたのであった。 明治の末から大正の初め....