両夫[語句情報] »
両夫
「両夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
から、野郎を引ずり込んだと仰しゃるんでげすか」 若「お前さんでも貞婦《ていふ》
両夫に見《まみ》えずということがあるは知ってるでしょう、私だって左様《そう》だわ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
お広いことゝ心得ますから」 織「承知致しました、えゝ宜しい、いや実に昔は何か貞女
両夫に見えずの教訓を守って居りましたが、却ってそれでは御先祖へ対しても不孝にも相....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
しての想像であるが、従来の呉家にはモヨ子のように、女性としての祖先である黛、芬、
両夫人から来た心理遺伝をあらわした婦人の話が一つも残っていないようである。又、こ....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
垢な恋の発露と一致せねばならぬ位に切り詰められております。道徳の方からは、「貞女
両夫に見えず」なぞと睨み付けられているし、習慣の方からは世間の口端という奴が「女....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
たり前の事だけれ共身を投げるまでした事は例の少い事である。忠臣は二君に仕ず、貞女
両夫にまみえずと云ったのもこのような事を云ったのであろう。此の北の方と云うのは故....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
された経過である。その最初の修道院は、カセット街に、ブークおよびシャトーヴィユー
両夫人の金によって「新しく建て」られた。
この会派はかくのごとくして、いわゆる....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
れが今日の皇室の第一祖のようです。その時代は今から千三百年ぐらい昔です。天武持統
両夫妻帝か、その前の天智帝の時に当ると私は思っているのです。 そして大和から追....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
その他の事情に由て別居すること能わざる場合もある可きなれば、仮令い同居しても老少
両夫婦の間は相互に干渉することなく、其自由に任せ其天然に従て、双方共に苦労を去る....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
する所なり。例えば家の相続男子に嫁を貰うか、又は娘に相続の養子する場合にも、新旧
両夫婦は一家に同居せずして、其一組は近隣なり又は屋敷中の別戸なり、又或は家計の許....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
《さいきょう》見物に日を費《ついや》し、神戸よりは船に打ち乗りて、両親および兄弟
両夫婦および東京より迎えに行きたる妾と弟の子の乳母《うば》と都合八人いずれも打ち....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
に反して日本においては士人の去就はなはだ厳《げん》なり。「忠臣二君に仕えず、貞婦
両夫に見《まみ》えず」とは、ほとんど下等社会にまで通用の教にして、特別の理由ある....