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「両所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
。今まで黙って、西と玄白との問答をきいていた良沢が、急に口を挟んだ。 「いや、御両所のお言葉ではござるが、われらの存ずる子細は別じゃ。およそ、紅毛人とは申せ、同....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
)。またアレキサンドリアとエジプトのシェナ(Syene)とで太陽の高度を測定し、両所間の緯度の差が地球周囲の約五〇分の一に等しいことを知った(この値は約一五パー....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ほかにみかん十円。 高村悟君と、読売の元の講演部長小西民治氏とに行き会った。御両所とも敗残兵の如しだが、自分もまた御両所以上にひどい姿である。日本の現状をまざ....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
女はカルメンだけと思っちゃ間違いだぜ。その昔、神秘神学の一派を率いて、物体浮揚や両所存在まで行ったと云う偉大な神秘家がいたのだ。それにもう一つ――これはまず日本....
海底都市」より 著者:海野十三
たので、僕は見るに見かねて座席を立つと両学生の間へ顔をつき出した。 「たいへん御両所とも討論にご熱心のようですが、ひとつ僕も中に入れていただいて、乾杯といきまし....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
をいたし、そこに屍をさらしたいと考えておるのでありますから、この点お忘れなく、御両所の不断の御骨折を切望いたします」 儼然といい放って、「火の玉」少尉は廻れ右....
流線間諜」より 著者:海野十三
た。 「さあ、どっちかな」と検事はこっちへ寄ってきながら、「これはまたいつもの御両所の水かけ論になりそうだネ。議論は一寸お預けとしてマッチの秘密がとけてからのこ....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
れはどうしたのだ※ 献上箱と『ままごと』とを、向こうへも担いで行く者がある! ご両所、あれを……」 とこう云ってから、二人の同心へ小さい声で何やら囁いたことを....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
、さような御推測も、無理とは思いませぬが、しかし、黄金郷の探検を、共にと誓った御両所を、なんで害めましょうぞ。神も御照覧あれ、手厚いおもてなしに感謝すればとて、....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
すが、ああそうそう、貴方から幡江さんの幻覚論を伺うんでしたっけな」 「いや、あの両所存在の謎なら、とうから僕は問題にしちゃいませんがね」 法水は、眦に狡るそう....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
とが助けに来てくれたか! 有難い! 有難い! 有難い!」で大音に声をかけた。「ご両所であったか、ご助勢感謝! こやつらは悪漢で破落戸でござる! 切って切って切り....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
があるかも知れぬが……や、緑なき衆生は度し灘し。どうも致し方の無い事じゃ。さァ御両所御支度なされえ。東中島の児島屋勘八という店が好さそうに御座る。あそこの主人は....
長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
してこの称の見えるのは、管見の及ぶ限りでは鎌倉時代寛元二年三月の、奈良坂・清水坂両所の非人争議の文書である。 本寺奈良坂非人陳申、 清水坂非人等条々虚誕子細状。....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
生活の最落伍者の称呼となったものと解せられるのである。なお次号掲ぐる奈良坂清水坂両所非人の悶著に関する研究を参考されたい。....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
た、『蔭涼軒日録』長禄二年十一月二十二日条には、 也。 とある。この北畠・柳原両所の散所がいかなるものであったか明らかではないが、信濃小路猪熊西頬の散所法師が....