両手に花[語句情報] » 両手に花

「両手に花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両手に花の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
台《みだい》、左に簾中《れんちゅう》、下々ならばご本妻におめかけですが、それらを両手に花のごとくお控えさせにあいなり、うしろには老女、お局《つぼね》、お腰元たち....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
。南原杉子は、にやにや笑いながらきいていた。 「六ちゃん。真中で何を黙ってるの、両手に花でいいじゃありませんか」 蓬莱和子と、南原杉子は、音楽から遠のいてあり....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
談して宮島までではいらっしゃって頂こうということにしました。大きい嫁、小さい嫁、両手に花(!)の思いをなさりたいのだろうと思ってなるたけ程いいところと一思案した....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
、どうだ。事に当って身命を投げうっている精励ぶりは、どうだ。そのうえ、二人の女を両手に花と、シャク/\たる余裕をも示しているとすれば、一流の奥儀をきわめた達人と....
俗臭」より 著者:織田作之助
何故、別の女と結婚するのだろうか、千恵造の真意は補捉しがたいものがあった。結局、両手に花のつもりだろうか。賀来子が承知せぬ筈だ。―― ――その通りだった。結婚....