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両損
「両損〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両損の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
かく名ざしで申し込まれたお貞さんのために、沢山《たんと》ない機会を逃すのはつまり
両損になるという母の意見が実際上にもっともなので、理に明るい兄はすぐ折れてしまっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
バカリシテ居ルウチ、段々慣レテ来テ金ヲ取ッタ、ハジメハ一月半バカリノウチニ五六十
両損ヲシタガ、毎晩毎晩、道具屋ノ市ニ出タカラ、随分トクガ附イタ、何シロ、早ク御勤....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
片脚を足枷で縛り合せて不自由させるという話と似ていて可笑しい。また有名な「三人一
両損」の裁判でもこれを西鶴に扱わせるとその不自然な作り事の化けの皮が剥がれるから....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
になった。まだ一里ほども来ないのに、半額では少し割が悪いと思ったが、これは災難で
両損とあきらめるよりほかはない。僕も半額を受取って、カバンひとつを引っさげて歩き....