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「両極〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両極の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
、そこで企てたのが本州横断徒歩旅行! もちろん亜弗利加《アフリカ》内地旅行だの、両極探検だのに比すれば、まるで猫の額を蚤《のみ》がマゴついているようなものである....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ゆる二つの極の間に彷徨うために、内部に必然的に起る不安を得ようとも、それに忍んで両極を恐れることなく掴まねばならぬ。若しそれらを掴むのが不可能のことならば、公平....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
方式に従って内部に行くほど大きくなっているとしても、その回転軸はやはりその中心と両極を通るのである。それで地球の内部の比重はその外層のよりも大きいと仮定しても、....
近時政論考」より 著者:陸羯南
すべきはすなわち自由論派にして保守派と見做すべきはかの帝政論派なり、しかしてこの両極の間に立ちたるものは改進論派と名づくべき温和的進歩党なりき。吾輩はこの三派各....
征服の事実」より 著者:大杉栄
蝕をすることとなる。しかし彼等はとうてい同化することができない。いわばその社会は両極に分れるのである。征服者は常に被征服者を蔑視する。あらゆる方法をもって奴隷化....
生の拡充」より 著者:大杉栄
った。すなわち誤れる方法の闘争と利用との結果、同じ人類の間に征服者と被征服者との両極を生じた。このことはすでに「征服の事実」の中に詳論した。 被征服者の生の拡....
超人間X号」より 著者:海野十三
の毛もよだつような光景であった。谷博士がまっ裸《ぱだか》となり、そして高圧電気の両極の間に逆《さか》さにぶらさがって、ものすごい放電《ほうでん》を頭にあびせかけ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
カークの計いで、この探検に隊長として加わったのである。 沙漠、峻嶮、寒熱二帯の両極をもつアフガニスタン。慓悍無双といわれるヘタン人の人夫をそろえ、いよいよヒン....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
と、皇帝は心のうちで叫んだ時、心細さが彼の胸を貫いた。 かくの如く、生と死との両極のあいだにあって反省し、動揺しているうちに、皇帝は次第に生命を回復して来ると....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
穏和しいようでございました。で、若し松竹梅と三つ並べて見たら、強いのと弱いのとの両極端が松と竹とで、梅はその中間に位して居るようでございます。 それから菫、蒲....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
った。しかし、その男性のような強がりな気持と、数珠を持ち阿弥陀にすがる気持とが、両極から私をしめつけて来て苦しみ出しはじめたのはまもない頃であった。丁度、盗難事....
小春」より 著者:国木田独歩
高等学校に入るべき準備をしていた時でも、三角に対する冷淡は画に対する熱心といつも両極をなしていた。さらにさかのぼって、彼の小学校にある時すら彼は画のみを好んでお....
歯車」より 著者:芥川竜之介
子供もあるのだろう」 「そうでもない。僕にははっきりと言えないけれど、……電気の両極に似ているのかな。何しろ反対なものを一しょに持っている」 そこへ僕等を驚か....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
きを見戍ることが出来るようになった。それと同時に、好奇と驚異、清寧と冷徹――詩の両極をなす思想が、かれを中軸として旋回しはじめるのを覚える。慣らされぬ境界に置か....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
厚さ五分の一インチの銅板を真鍮の軸で廻し、この板を大きな磁石の極の間に置き、その両極の距離は二分の一インチ位にし、それから銅板の端と軸とから針金を出して、電流を....