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「両毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
赤城榛名の翠色にはまったく遠ざかって、利根川の土手の上から見える日光を盟主とした両毛の連山に夕日の当たるさまを見て暮らした。 ある日、荻生さんが来た。明日が土....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いにでた。二年間で商法を会得し、父の店で働きはじめた。 父の店はそれまで秩父と両毛の織物を扱っていたが、兄は京都に主点をおいた。買いつけも売りこみも、兄が一手....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
阿山は、上信国境の峻峰であるけれど、遠く榛名の西の肩に隠れて姿を出さない。しかし両毛線の汽車に乗り、新前橋駅を発して高崎駅へ向かう途中、日高村の信号所の前後から....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
歿し、亡骸《なきがら》は洛東《らくとう》金福寺に葬る。享年六十八。 蕪村は総常両毛奥羽など遊歴せしかども紀行なるものを作らず。またその地に関する俳句も多からず....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
の早春日和に、杉本画伯を誘って、栃木県足利地方の史蹟歩きをこころみた。まっ平らな両毛平野も、この辺まで来ると、渡良瀬川をさかいに、平ノ将門以来の坂東の人煙が日光....