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両班
「両班〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両班の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
今さら、朝鮮あたりの娘のことをここに引き合いに出すのもすこし突然ではあるが、
両班という階級の娘の嫁に行く夜を見たという人の話にはこんなことがある。赤、青、黄....
「虎狩」より 著者:中島敦
、韓国時代には相当な官吏をしていたものらしい。そうして、職を辞した今も、いわゆる
両班《ヤンパン》で、その経済的に豊かなことは息子の服装からでも分った。ただ趙は―....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
であって、中間に位する人というに外ならぬ。朝鮮にはもと中人という一階級があって、
両班すなわち貴族と、平民すなわち常民との中間に位置したものだった。我が間人の意義....
「悪僧」より 著者:田中貢太郎
の家には宣揚と云う独り児の秀才があったが、それが十八歳になると父の宰相は、同族の
両班の家から一人の女を見つけて来てそれを我が児の嫁にした。 宣揚の夫人となった....