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「両界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両界の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
けい》に甘んじて得意にその日を渡る訳には行くまい。 進んで無機有機を通じ、動植両界を貫《つらぬ》き、それらを万里一条の鉄のごとくに隙間《すきま》なく発展して来....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
一原理なる相互扶助の動向を取ってその論陣を堅めた。両者共に、個性から発して動植物両界の致命的要素たる本能であるとせられている。一方の主義者は生存競争の為めの相互....
博士問題の成行」より 著者:夏目漱石
る事を茲に言明致します。 「最後に小生は目下|我邦《わがくに》における学問文芸の両界に通ずる趨勢に鑒《かんが》みて、現今の博士制度の功《こう》少くして弊《へい》....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
と幽体とをつなぐ無気味な二|本の白い紐、それからあの臨終の床の辺をとりまいた現幽両界の多くの人達の集り……。私はその当時を憶い出して、覚えず涙に暮れつつも、近く....
妖怪学」より 著者:井上円了
ざるべからず。これによりてこれをみるに、妖怪研究は万有普遍の規則にもとづき、内外両界の関係を究め、物象の実体、心象の本源にさかのぼり、妖怪の真相を開現するにほか....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
一種は、外界一方より起こる原因 第二種は、内界一方より起こる原因 第三種は、内外両界相合して起こる原因 まず第一種の例を挙ぐるに、狐火、鬼火、蜃気楼、その他越....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
や補筆が目について静かに引き入れられて行く気持ちになれなかった。初めてのときには両界曼陀羅や醍醐の五大尊などと比べて見たが、この日は弥陀三尊と比べて見たというよ....
山の人生」より 著者:柳田国男
峰原のように一派の信仰の中心となるべき境まできていたので、しかもその大切なる顕冥両界の連鎖をなしたものが、単に由緒久しき名物の餡餅であったことを知るに至っては、....