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「両総〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両総の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
らない人に沈痛な趣味のありようがない。秋の声は知らないでただ春の音ばかり知ってる両総の人の粋は温良の二字によって説明される。 省作はその温良な青年である。どう....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
戸の方へ落ちて行かれたとか、今日は四千人からの江戸屋敷の脱走者が武器食糧を携えて両総方面にも野州方面にも集合しつつあるとか、そんな飛報が伝わって来るたびに、彼の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
殿と、安積《あづみ》五郎殿が一手を指揮して後方の敵に向うている間に、藤本、松本の両総裁が前面の敵を斬り開いて、中山卿を守護してあの場を落ち延びたが、さて危ないこ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
受諾と受諾拒絶に意見がわかれ、午後の閣議も結論がでないままで散会した。いま外相が両総長と逢っているが、あいかわらず意見が対立し、和平ののぞみがなくなったというよ....