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「両翼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両翼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
たことがない。かのフェニックスが火に焼かれても、再び若々しい存在に甦って、絶えず両翼を大空に向って張るように、この精進努力の生活は人類がなお地上の王なる左券とし....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
年、ドイツの参謀本部を牛耳っておりまして、ハンニバルのカンネ会戦を模範とし、敵の両翼を包囲し騎兵をその背後に進め敵の主力を包囲|殲滅すべきことを強調し、決戦戦争....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
て、それぞれ、襲撃隊形にうつった。偵察機は、ぐっと、後へ引返して、アクロン号の、両翼と、後方とを守った。戦闘機は更に一千メートルの高度をとり、見る見る、速度を早....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
銃隊を山腹の深林中に隠して、射撃する。絶頂で篠原と共に指揮して居た薩将村田は、「両翼を張って挾み撃ちしてやろう」と云って軍を二分し、一は半高山の絶頂から、一は三....
山崎合戦」より 著者:菊池寛
も亦、一つの敗因でなかったかと云われている。 中央軍の斎藤利三父子を初め、左右両翼とも、明智方の将士は、よく奮戦した。関ヶ原当時の西軍などとは比べものにならな....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
掛けた。「さあさあ弾んで飛び込んでござい。真ん中を襲わば拙者お相手、その間に左右両翼が、引っ包んで討って取りましょう。左に向かわば右翼が返り、右に向かわば左翼が....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
大きな噴射筒がついている。低空飛行の場合はこの形で飛ぶが、高度があがってくると、両翼は噴射筒とともにぐっと胴体の方によってきて、ちょうど爆弾のような形になるので....
大空魔艦」より 著者:海野十三
艦は行くのか。 爆音が高くひびくと、空魔艦は氷上に滑走をはじめた。ぴんと張った両翼は、どう見ても巨大ないきもののように思えてならない。そのうちに空魔艦はふわり....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
たように飛び散る敵の司令機があった。二番機も、あおられたように一揺れすると、白い両翼がバラバラに離れ散った。 そのあとに恐ろしい空気の震動が押し寄せたかと思う....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
飛んで来た。私は見ていた。それが近所の湯屋の煙突へ衝突したのだ。おやと思う瞬間、両翼はもぎれてしまって魚のような胴体がフワリフワリと中空を泳いでいるのだ。二人の....
月世界競争探検」より 著者:押川春浪
つになって十二時を指すと、音楽堂の上から一発の砲声が轟いた。と思うと大鷲のごとく両翼を拡げた飛行船は徐々に上昇し初める。 「万歳※」 「秋山男爵の成功を祝す。」....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
んと思わる。よって、余はこれを海王鳥と名づけんとす。その大なるものにいたっては、両翼の長さ六尺ありという。案ずるに、阿房鳥とはアルバトロスの訛伝ならん。当夕ヤソ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
だ、 宙に大きく近く、 ロッペン鳥だ。 耿として白く、また黒く、燕尾服の、両翼を張って、ひらりと、 画面を横断して、 消える。 と、 飛ぶ、飛ぶ、....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
行く後ろ影を眺めわたすと、鮮かに他の鳥と区別することが出来る。その長い尾を曳いて両翼を拡げつつ露の中を翔んで行くさまは、非常に迅速であるが又もの静けさの極みであ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
大王時代通常四列、プロイセンに於ては現に三列)に並列した歩兵大隊を通常二戦列と、両翼に騎兵を配置し、当時効力未だ充分でなかった砲兵はこれを歩兵に分属して後方に控....