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両者
「両者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
物体を互に接触《せっしょく》せしめるとだね、熱は高温度の物体から低温度の物体へ、
両者の温度の等しくなるまで、ずっと移動をつづけるんだ。」
「当り前じゃないか、そ....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
観照《かんしょう》論において実人生に対する態度を一決して以来)の傾向は、ようやく
両者の間の溝渠《こうきょ》のついに越ゆべからざるを示している。この意味において、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
であることがない。彼等には彼等のものを与え、私には私のものを与えてくれる。しかも
両者は一度は相失う程に分れ別れても、何時かは何処かで十字路頭にふと出遇うのではな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
した後に、主はただ自分の観念の中でこの卵を二分し、それで天と地とを造った。そして
両者の中間に気海と八つの星天(第六図、対一〇五頁)と及び水を容るべき測り難い空間....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
鼠を捕らしむる猫には白色又は水色の首環丈にして鈴は見合すべきであるが、小猫には此
両者一を欠かぬようにすべきであろう。....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
大戦以後は恐らく日、独、伊即ち東亜と欧州の連合と米州との対立となり、ソ連は巧みに
両者の間に立ちつつも、大体は米州に多く傾くように判断されますが、われわれの常識か....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
れた十名の運搬者のなかに、帆村荘六と三根夫のまじっていたことをしるしておく。この
両者は志願して、その運搬員にくわわったわけである。作業は、はじまった。テッド隊長....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
漢は、リット提督を前にして、しばらく小声で言葉のやりとりをしていたが、そのうちに
両者の意見が一致したらしく、ガーリン大将は、すっくと席から立ち上った。 「わが極....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
ものはなかった。今までは死せる者のみが死を知り、生ける者のみが人生を知っていて、
両者のあいだには何の連絡もないものと考えられていたのであるが、ここに生きながらに....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ありますが、小櫻姫の告ぐる所によれば彼女はT女の守護霊、言わばその霊的指導者で、
両者の間柄は切っても切れぬ、堅き因縁の羈絆で縛られているというのであります。それ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
は光、他方は闇、この戦は精神的、並に肉体的の、あらゆる方面に向って行われる。無論
両者の争闘は、時代によりて消長を免れないが、現在はその最も激しい時代である。神の....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
えて三人の食客を養つていた。いま千恵プロにいる香川良介、「下郎」の作者中川藤吉の
両者と私、それと猫が三匹もいた。 私の志望はこのときはつきりしていなかつた。要....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
。もっとも一字の師恩、一飯の恩という事もあり、主従師弟の厳ましかった時代だから、
両者の関係が漸く疎隔して馬琴の盛名がオサオサ京伝を凌がんとすると京伝側が余り快く....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
のものをただちに実在とする第一段階の実在論とは大変にちがうのであるから、けっして
両者を混同すべきではない。「現象即実在論」は融合的実在論のことである。しからばこ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、わが兵力を愛惜し、機を見て決戦を行なうとの二種に分かつを得べし。 二 しかして
両者いずれによるべきやは、将帥及び軍隊の特性と当時の武力の強靭性いかんによる。 ....