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両虎
「両虎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両虎の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
|耆域《きいき》は渉船を断られて虎に騎《の》って川を渡り、北斉の僧稠は錫杖を以て
両虎の交闘を解く、後梁の法聡は坐するところの縄牀《じょうしょう》の両各々一虎あり....
「蠅男」より 著者:海野十三
凄く睨み合った。 風か雨か、はた大噴火か。乾坤一擲の死闘を瞬前にして、身構えた
両虎の低い呻り声が、次第次第に高く盛りあがってくる。―― 死闘 獣か人か....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
人を一室に会わせて仲が直れば宜いが、却て何かの間違から角立《かどだ》った日には、
両虎|一澗《いっかん》に会うので、相搏《あいう》たんずば已《や》まざるの勢である....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ピース提督には、この言葉が、あたかも日本は、米連と欧弗同盟軍とを衝突させ、自分は
両虎《りょうこ》相闘《あいたたか》って疲れるのを待っているようにとれるのであった....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とすれば、時にとってのよい見物《みもの》、場合によっては、仲裁の役に廻り、あたら
両虎を傷つけないようの老婆心もあってよかろう――ともかく、行って見よう。しかし距....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
解を得て新撰組を離れたのだが、離れたその事の裏にすでに危機が孕《はら》んでいる。
両虎相対して無事に済まない種が蒔《ま》かれている。表は立派に名分と理解とによって....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
父の同じ地方で、それほどの立派な男が二人、両立して争うとはいかにも残念! 戦えば
両虎とも傷つきましょう。和解して力を一つにすべきじゃ」 「殿様……」と林蔵は頭を....