両論[語句情報] »
両論
「両論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両論の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
現時の階級を排して平民主義に傾き、乙は在来の秩序を重んじて貴族主義に傾く、もって
両論派の差違を見るに足り、またもって自由論派の本色を知るに足るべし。 ....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
々しき一大事だ。僕たちは、たしかに生徒たる本分を忘れていたようだね。 生徒、賛否
両論ガヤガヤ。 級長 どうだ皆、こうしようじゃないか。この由々しき一大事を突破す....
「図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
のである。 そのことは文部省の中でもその矛盾の対立を生むし、館界でもまた、硬軟
両論が相対したのである。文部省では、すでに社会教育法が二十四年度の提出法案として....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
同君は、「是非あなたが何とかしてあげて下さい」という。すなわち藤田君とともに右の
両論文を熟読してみると、双方ともにその論述上に少からざる論理学的欠陥がある。また....
「三国志」より 著者:吉川英治
に蜀へなだれこめ)という軍事提携の申し入れにたいして、可とする者、非とするもの、
両論にわかれて、閣議は容易に一決を見なかった。 孫権も、断乎たる命をくだしかね....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の言に、師直も呶々と、直義に訴えたことであった。――で、直義はここにおいて、硬軟
両論の、 いずれをえらぶか? を、迫られた形となり、さすが腕ぐみの中にじっと....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
飽くまで毛利家に組してゆくか。それとも織田信長の新しい勢力と結ぶがよいか」 の
両論にわかれる。 そのほかにまだ、この期になっても、 「いずれとも態度を明らか....